ノーベル物理学賞、梶田隆章氏が受賞…ニュートリノに質量を発見

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 スウェーデンの王立科学アカデミーは10月6日、2015年のノーベル物理学賞を東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章氏に授与すると発表した。ニュートリノに質量があることを発見し、素粒子物理学を進展させた。5日の医学生理学賞に決まった大村智氏に続いて、連日の受賞となった。

 発表後、東京大学では梶田隆章氏の記者会見が行われた。「ニュートリノに感謝したい。宇宙線に感謝したい」と冗談を交えて受賞の喜びを語った。宇宙線が生成するニュートリノに関して研究。世界で初めて「ミューニュートリノ」が長距離を走ると約半分に減少することを発見し、ニュートリノ振動とニュートリノ質量の存在を発見した。この発見で、素粒子理論の研究が進展し、素粒子物理における標準理論を超える物理の手がかりを与えた。

 梶田氏は埼玉県立川越高校を卒業後、埼玉大学理学部物理学科を卒業。東京大学大学院理学系研究科物理学専門課程の博士課程修了。東京大学宇宙線研究所助教授を経て、平成11年に教授、平成20年から同研究所所長を務める。

 東京大学の五神真総長は「東京大学として非常に喜ばしい。これは東大だけでなく日本の財産。これからも支援を続けていきたい」と祝いの言葉を贈った。また、卒業した埼玉大学では記者会見が行われたほか、山口宏樹大学長が「本学学生、卒業生および教職員の大きな励みになる」とコメントをWebサイトに掲載した。東京大学のWebサイトでは記者会見の様子や梶田氏の研究成果などを紹介している。

 ノーベル賞は、10月9日に平和賞、12日にアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(経済学賞)が発表される予定となっている。
《田中志実》

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