宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の「地球スイングバイ」(地球に接近し、地球の引力を利用した軌道制御)が無事終了したことを発表した。 「地球スイングバイ」は、12月3日夕方~夜にかけて実施され、19時08分に地球に最接近し、太平洋上空約3,090kmを通過した。その直前には、搭載している光学航法カメラ「ONC-W2」により地球の撮影も行っている。ONC-W2は、JAXA、東京大学、千葉工業大学、立教大学、明治大学、名古屋大学、会津大学、高知大学の協力のもと開発された。 その後、「はやぶさ2」は正常な状態であることが確認されている。今後は、目標とする軌道に入れたかどうか、スイングバイ後の軌道計算を行う。確認には1週間程度かかる見込み。