イケア、難民キャンプの子どもたちを支援…照明製品1つにつき1ユーロ寄附

 「イケア(IKEA)」の「難民キャンプに明かりを届けよう」という取り組みが、40カ国以上で開催中。世界中の難民の子どもたちのクオリティ・オブ・ライフの向上に向けた支援の一環として、イケアストアですべての照明製品1つにつき1ユーロが寄付される。

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イケアの「難民キャンプに明かりを届けよう」という取り組みが、40カ国以上で開催中だ。11月29日~12月19日まで、イケアストアですべての照明製品1つにつき1ユーロが寄付される。
  • イケアの「難民キャンプに明かりを届けよう」という取り組みが、40カ国以上で開催中だ。11月29日~12月19日まで、イケアストアですべての照明製品1つにつき1ユーロが寄付される。
一年をふり返ってみると、日本でも難民に関するニュースが衝撃と共に大きく伝えられることがたびたびあった。そんな中、今年も難民支援として数百万ユーロの支援金を募るために、「イケア(IKEA)」の「難民キャンプに明かりを届けよう」という取り組みが、40か国以上で開催中だ。11月29日~12月19日まで、イケアストアですべての照明製品1つにつき1ユーロが、IKEA Foundationを通して国連の難民支援機関である「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」に寄付される。

この寄付金は、「UNHCR」が難民キャンプに明かりと再生エネルギーを届け、そこで多くの家族がより安全に、より快適に暮らせるための活動を支援するもので、これまで計1,850万ユーロが難民キャンプに寄付されてきた。

2014年度にスタートした「イケア」の「難民キャンプに明かりを届けよう」は、今年で最後になるが、これまでに数多くの成果を残してきた。その例を挙げると、「エチオピアとヨルダンの28万4,000人を超える難民と受け入れコミュニティーの人々は、5万6,000個以上のソーラーランタンの提供と720本以上の太陽電池式街灯の設置のおかげで、以前よりも夜間に安全に暮らせるようになった」「バングラデシュとチャド、エチオピアでは、3万7,000人以上の子どもたちが小学校へ入学し、学習を継続できるようになり、さらに、これらの国では740名以上の教師に対してトレーニングが行われた」「バングラデシュでは、22のバイオガスプラントが建設され、し尿の15%を処理して、調理用のグリーン燃料を生成している」などがある。

「IKEA Foundation」は、2010年から「UNHCR」のパートナーとしてアジアやアフリカ、中東において、難民キャンプとその周辺コミュニティーで暮らす家族と子どもたちにシェルター(仮設住宅)や、さまざまなケア、教育を提供するための支援を行っている。今後も、子どもの生活の基本となる4つの分野(家と呼べる場所、健康な人生のスタート、質のよい教育、継続的な家族の収入)において大きな成果を達成するために、革新的なアプローチに力を注いでいく。

島国である日本の人々にとっては、難民問題は差し迫った問題として捉えることがなかなか難しい分野であるかもしれないが、まずは正しい情報を得ることから、自分にもできることを見つけたり、次なるアクションへとつなげていけるはずだ。

イケア、難民キャンプに明かりを届けるための寄付を募集

《text:Miwa Ogata》

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