富士通×香川大、特別支援教育でICT「ともに学ぶプロジェクト」開始

 香川大学と富士通は1月7日~3月31日までの期間、香川県内の特別支援学校4校において、文部科学省が推進する障害の有無にかかわらずともに学べる仕組み「インクルーシブ教育システム」の構築に向けたICT利活用の共同研究「ともに学ぶプロジェクト」を実施する。

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新規開発中のコミュニケーション支援ソフトウェア
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 香川大学と富士通は1月7日~3月31日までの期間、香川県内の特別支援学校4校において、文部科学省が推進する障害の有無にかかわらずともに学べる仕組み「インクルーシブ教育システム」の構築に向けたICT利活用の共同研究「ともに学ぶプロジェクト」を実施する。

 4月1日より「障害者差別解消法」が施行されることを受け、文部科学省では教育の平等の実現を目指し障害のある子どもたちとない子どもたちがともに学ぶ仕組みであるインクルーシブ教育システムの構築を進めている。そのような中、香川大学でICTを利活用した教育支援を実践する研究室と富士通は「ともに学ぶプロジェクト」を立ち上げ、富士通がICT環境の提供、香川大学が特別支援学校教員向けのアドバイスと効果を評価する形で共同研究を実施する。

 研究に協力するのは、高松養護学校(肢体不自由)、善通寺養護学校(病弱)、香川中部養護学校(知的障害)、香川西部養護学校(知的障害)の県立特別支援学校4校。富士通は4校の小学部から高等部のうち4クラスのICT環境を整備し、児童生徒の教科学習や生活単元学習、自立活動などでICTを利活用してもらう。

 提供するソフトウェアは、授業準備や学習履歴の管理などを効率的に行う初等中等教育用教員支援ツールや、支援を必要とする子どもたちに配慮しながら運動機能の促進や知覚統合能力の向上にも役立つ機能を装備したツールなど、従来から提供している文教ソリューションのほか、発達障害や知的障害がある子どもたちが自分自身で気持ちを表現できるように支援する新規開発中のソフトウェアも導入される。

 香川大学と富士通は、インクルーシブ教育システム向けのICT利活用モデルを開発することを目的に約3か月の「ともに学ぶプロジェクト」に取り組んでいくという。
《畑山望》

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