おもちゃの銃による事故、失明の恐れも…国民生活センター

 国民生活センターは1月19日、医師から寄せられたおもちゃの銃による発生事故の情報を受け、「決して人や動物に向けて撃たない」など大人が使い方や注意点をよく教え、安全を確認した上で遊ばせるよう注意を呼び掛けている。

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 国民生活センターは1月19日、医師から寄せられたおもちゃの銃による発生事故の情報を受け、「決して人や動物に向けて撃たない」など大人が使い方や注意点をよく教え、安全を確認した上で遊ばせるよう注意を呼び掛けている。

 寄せられた事故の事例は、中学生が友人とおもちゃの銃で遊んでいた際、プラスチック弾が左目を直撃し重度の損傷を負ったというもの。幸い2週間ほどで治癒したが、失明したり後遺症が残る可能性もあったという。

 また、東京都の消費生活相談窓口に寄せられた子どもの銃に関する危害・危険の相談においても、「跳ね返った弾が歯に当たり折れた」などの事故事例や、人に向かって撃つ、人通りのある場所で撃つ、ゴーグルを着用しないなど、適切でない使われ方も報告されているという。

 都民の消費生活情報サイト「東京くらしねっと」が18歳未満の子どもでも購入可能なエアガン12点について行った調査によると、子どもには難しい説明書・注意書きのものが7点、安全装置が不十分なものが4点、威力が条例(東京都青少年の健全な育成に関する条例)の規制値を超えるものが3点あったという。

 こうしたことから国民生活センターでは、おもちゃの銃で遊ぶ際は大人が取扱説明書や注意書きの内容を十分理解し子どもに遊び方を教える、安全装置が万全とは限らないため弾を充填したまま放置しない、大人が銃の威力や弾の重さを確認し危険と感じたら使用を中止して子どもの手の届かない所に保管する、などと注意を呼び掛けている。
《荻田和子》

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