日本国内の卒業式といえば、地域を問わず共通のイメージがあると思います。しかし、海外の卒業式はちょっと事情が異なります。それを知ると卒業式への思いも少し変わるかも? 代表的な海外の卒業式を紹介します!■帽子を投げる!イギリスの卒業式 海外の卒業式のなかでも日本で比較的よく知られているのが、イギリスの卒業式だと思います。卒業生がいっせいに帽子を投げている光景、テレビなどで一度は見たことがあるのではないでしょうか?日本との違いはまず、卒業式の時期。日本では卒業式といえば3月ですが、イギリスのほとんどの学校は7月に卒業式を行います。これは、日本では4月から新学期が始まるのに対して、イギリスでは9月始まりだからです。高校までは学校によってさまざまですが、大学の場合、卒業式は通常、学校のなかで行われることはなく、シアターなどを貸し切って行われます。卒業式で着るガウンや帽子は、自分で用意してくるのではなく、このシアターで借りるのが普通とのこと。卒業式が終わったあと、卒業生みんなで集まって帽子を投げるのが昔からの習慣のようです。■動画で話題! アメリカの卒業式 アメリカでは、2015年に公開された高校の卒業式の動画が話題になりました。スピーチを行った直後、突然テイラー・スウィフトの曲にあわせて踊り出した卒業生代表。すると会場からは歓声が起こり、それまで静かに着席していた他の卒業生たちも次々に立ち上がり一緒にリズムを取り始め、最後には楽しそうな雰囲気たっぷりの大合唱とダンスになったというものです。その卒業式のようすをおさめたyoutubeの動画は、公開から10日ほどで220万回も再生された人気動画となりました。 ■卒業式についての考え方の日本との違い 日本では卒業式というと、雰囲気は厳粛、そして今まで過ごしてきた学校や仲間たちと別れる日という、しんみりとした寂しいイメージがありますね。しかし、イギリスやアメリカなどの欧米では、そうものではなく、卒業は今まで自分たちが学業を頑張ってきた成果となる日、つまり明るくハッピーなもの、というイメージが強いようです。動画で話題となったアメリカの卒業式も、そうした感覚ならではの一体感だったのでしょうね。 もちろん、卒業式が今までの成果ということは、ちょっと忘れがちですが日本でも同じ。卒業生の皆さんにとって、卒業式が素晴らしいものになりますように! 七海莉絵