【高校受験2016】埼玉県公立高校入試<国語>講評…条件作文の難度高

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2016年度 埼玉県 公立高校 講評 国語
  • 2016年度 埼玉県 公立高校 講評 国語
 3月2日午前8時45分、平成28年度埼玉県公立高校入試がスタートした。全日制普通科の募集人員28,868人に対し、志願者数は35,698人で倍率は1.24倍。リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査の「国語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<国語>講評(スクール21 提供)

 今年も例年通りの構成でした。小説と説明文はともに文章自体は平易でしたが、やや難しい設問がありました。また、作文は例年とは少し異なり、グラフを読み取る際に条件を理解することが必要であったり、思考力や表現力が一層必要な内容になっていました。

(1)壁井ユカコ『強者の同盟』

 文章は全体として読みやすかったと思います。場面や心情の変化もすっきりしていて、問題を解く上で違和感を覚えることはなかったでしょう。ただ設問から先に手をつけた場合、傍線の間隔が長く、かえって時間がかかってしまったかもしれません。

(2)漢字・文法・語句

 例年通り、敬語が出題されました。また問5では「気がおけない」という語句が出てきました。このような語句は、日常生活ではあまり現れない言葉ですので、文章を読む習慣がないと、苦戦したと思われます。

(3)長谷川眞理子『ヒトはなぜヒトになったのか』

 文章の出題が、幸福や文化といった抽象的なものではなく、ヒトの進化という具体的なものだったため、比較的取り組みやすかったと思います。ただ設問には難度の高いものもありました。

 問2は空欄にあてはまる内容を、二十五字以上、三十五字以内で書く問題ですが、これは文章中から書き抜くだけでは正答にたどり着けません。文章中の該当となる二つの箇所を、言葉がうまくつながるように工夫する必要があります。

 問3は選択問題ですが、例年のような内容とぴったり合う選択肢を選ぶという考え方で臨んだ受験生は、ちょっと面食らったかもしれません。一見正解と思える選択肢が複数あり、よく読みこんで誤りを見つけ出さないと、正答できませんでした。

 問4は使う語句が限定されているため、それに沿った内容を書く必要がありました。中堅校では、この(3)で差がついたかもしれません。

(4)『浮世物語』

 文章は平易で、注をきちんと読めば、意味をとるのは難しくありませんでした。問題の構成は例年通りでしたが、問2、問3はやや難しいものでした。

 問2は文章の一部を書き抜くつもりで臨むと、なかなか正答できない問題でした。文章の内容を理解して、自分の言葉で表現する必要がありました。問3は季節を読み取り、その季節を和歌の中から選ばなくてはならない難しさがありました。

(5)条件作文

 今年の条件作文は難度の高いものでした。例年通りグラフの読み取りが必要でしたが、今年はそのグラフに強い特徴がなく、どこを中心に読み取るべきか、悩んだ受験生が多かったと思います。

 また「家庭ごみの減量」という、生活感のある話題にもかかわらず、具体的な自分の体験に合わせづらく、地に足の着いた自分の考えを書くのは難しかったかも知れません。こうした作文に対しては、作文の書き方だけでなく、ディベートなど自分の考えをきちんと表現するトレーニングが必要です。
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 このレポートは2016年3月2日に速報としてスクール21により作成されたもの。

 なお、スクール21は3月5日から27日まで、埼玉県各地で新中1年生から3年生とその保護者を対象とした「平成28年度高校入試報告会」を行う。報告会当日は、平成29年度から大幅に変わる新しい学力検査問題の分析や入試対策などをテーマに、平成28年度入試状況の報告と平成29年度入試展望を解説する。参加は無料で、各会場とも定員に達し次第参加応募を締め切る。申込みはスクール21のWebサイト申込みフォームから、または電話で申し込む。

協力:スクール21
《編集部》

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