東京大学は3月10日、平成30年度入試から前期日程試験の理科三類に面接試験を導入することを発表した。医療や医学研究に従事するのにふさわしい学生を多面的、総合的に選抜するねらい。 東京大学の各学部は、文科一類・文科二類・文科三類・理科一類・理科二類・理科三類の全6つの類に分かれ学ぶ前期課程教育(教養学部)と、進学が内定した学部、学科での学修の基礎となるべき専門教育科目を主として学ぶ後期課程(専門学部)のふたつに大別される。 そのうち、理科三類は前期課程教育で生物学、化学、物理学を中心にして生命科学・物質科学・数理科学の基礎を学び、後期課程では医学部に進学する。東京大学は過去にも平成11年度入試から面接試験を導入していたが、平成19年度入試を最後に面接試験を中止していた。しかし、東京大学は今後、「理科三類への入学は実質的に医学部医学科進学につながる」ことから、平成30年度前期日程試験から面接試験を再開することを決定した。 面接試験の導入で、学力試験の成績だけではなく、受験生を多面的、かつ総合的に選抜するねらい。面接試験実施方法の詳細は平成28年7月末までに公表予定。平成29年7月末までには選抜要項を、同年12月中旬までに募集要項を公表する。面接試験の導入は、平成30年2月実施の平成30年度前期日程試験から。
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