【高校受験2017】SAPIX中学部に聞く都立トップ校合格の鍵…夏の学習計画と過去問の活用法とは

 各地域で高い合格実績を持つ塾として、「SAPIX(サピックス)」中学部教務部部長兼教育情報センター部長の高橋淳氏に、夏休みにすべきことや夏期講習の活用法など、都立高校入試合格に必要な鍵を聞いた。

教育・受験 中学生
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SAPIX(サピックス)中学部 教務部部長兼教育情報センター部長の高橋淳氏 (撮影:稲葉九)
  • SAPIX(サピックス)中学部 教務部部長兼教育情報センター部長の高橋淳氏 (撮影:稲葉九)
  • インタビューに応えるSAPIX(サピックス)中学部 教務部部長兼教育情報センター部長の高橋淳氏 (撮影:稲葉九)
  • SAPIX中学部は現在、夏期講習の受講生を募集している (撮影:稲葉九)
◆近年の学力検査問題を読み解く…思考力そのものを問う傾向

--近年の都立高入試の特徴を教えてください。

 都立高入試に限らず、近年の高校入試における学力検査問題は、数学で記述問題が増えるなど、「生徒の思考力そのものを見る」という傾向がある程度強くなっています。ですので、間に合わせのテクニックに頼る対策より、どの問題でも解き切る力、つまり実力のベースアップが必要になっています。

 都立高受検は、2014年から始まった進学指導重点校の「グループ作成問題」のように、学校ごとの特色もありますが、夏から秋にかけて必要なのは学校ごとの対策ではなく、基礎的な実力の養成です。SAPIX中学部では「しっかり考えられる生徒」を育てることを理念に掲げています。

 SAPIX中学部では、そういった学力検査に出る問題の予想を踏まえて、11月に「サピックスオープン」、12月に日比谷、西、国立、戸山、青山、八王子東、立川の入試本番を想定した模試「都立進学指導重点校入試プレ」を行います。生徒には、「模試は真剣に受けるように」と言っています。ここで緊張して受けた生徒は、本番に強いですね。

◆受験生は「高望み」、保護者は書類面の支えを

--こうした時期、保護者ができるサポートはありますか。

 やはりまず第一は、食事を含めた体調管理ですね。学習自体については、本質的な管理はできないので、ちょっと口を出すぐらいでいいでしょう。都立トップ校の合格者に「(夏以降に)親御さんにしてもらって良かったことは何か」と聞くと、「ほっといてくれたのが良かった」という意見が、実は一番多いんですよ。

 それから、都立高を受検する生徒は私立高校を併願受検する生徒がほとんどですから、受検日の確認や必要書類の管理については、保護者の方が助けてあげると良いでしょう。書類をちゃんと提出することも含めて受検ですからね。

 いかに高い目標を持って、どれくらい努力できるか。夏のスタート時には到底及ばないような高い目標を掲げた生徒でも、目標をクリアして志望より高いランクの高校に見事合格する生徒はいっぱいいますよ。本気でやれば、実力が着いてくる生徒を私たちはたくさん見ています。受験生の皆さんは、ぜひ、高望みしてください。

--ありがとうございました。

 SAPIX中学部では、7月26日(火)から8月29日(月)まで、苦手分野を克服し、受検に向けて実践力を養う夏期講習2016を実施する。受講には夏期入室テストを受ける必要がある。受講料や授業時間、校舎ごとの詳しい開講日程はSAPIX中学部のWebサイトで確認できる。

 また、SAPIX中学部Webサイトでは、「東京都立進学指導重点校への入試対策」で都立高校入試に向けた志望校研究に役立つ情報を提供中。YouTube公式チャンネルでは、都立高校入試の仕組みについて動画でわかりやすく解説する。人気校の受検を考えている場合は、「都立高校受検の仕組み(2)―グループ作成問題―」は必見。さらに、7月1日には情報誌「SQUARE」特別増刊号・都立高校スペシャルを発行し、SAPIX中学部各校舎で校外生にも配布する。詳細はSAPIX中学部まで問い合わせること。

◆平成29年度 東京都立高等学校入学者選抜スケジュール
<一次および分割前期>
 願書受付:平成29年2月7日(火)・8日(水)
 学力検査:平成29年2月24日(金)
 合格発表:平成29年3月2日(木)
<分割後期>
 願書受付:平成29年3月7日(火)
 学力検査:平成29年3月10日(金)
 合格発表:平成29年3月16日(木)
《冨岡晶》

冨岡晶

フリーの編集者/ライター/リサーチャー。芸能からセキュリティまで幅広く担当。

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