神奈川県は7月27日、県立高等学校と中等教育学校各校が選定した平成28年度必読書・推薦書をWebサイトに公開した。湘南高校や相模原高校など、おもに各校生徒が中心となって選んだ本が、コメントとともに掲載されている。 神奈川県では、高校生が豊かな読書活動を行うための指針となる必読書・推薦書を選定し、公開している。平成28年度は22校が選んだ「お勧めの本」を、本を選んだ各校の視点とともに紹介した。 図書委員を中心に本を選んだ学校のほか、生徒や職員からのリクエストを重視した学校や、「読み聞かせ」などテーマを決めて選んだ学校など選書基準はさまざま。 湘南高校では、生徒図書委員会が発行する広報紙により生徒の貸出につながったという17冊を抽出し、はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ」やサイモン・シン著「フェルマーの最終定理」などを、相模原高校では、サン=テグジュペリ著「星の王子さま」など図書委員会の推薦書15冊を紹介している。 また、県下初の工業高校である神奈川工業高校では、田中耕一著「生涯最高の失敗」や涌井伸二著「エンジニアのための失敗マニュアル」など技術に関する本を中心にラインアップしている。 選書にはそれぞれ図書名、著者、出版社、大分類、中分類、小分類のほか、各校から提出されたままのコメントが掲載されている。