日本郵船は、所有する「氷川丸」が8月17日付け官報の文部科学省告示で、国の重要文化財に正式に指定されたと発表した。今年3月に文化審議会が文部科学大臣に答申したことを受けたもの。同社は重要文化財への指定を記念し、「まるごと氷川丸展」を日本郵船歴史博物館(横浜市中区)で12月25日まで開催している。企画展では、カラースキーム(客室デザイン画)、パンフレット、写真のほか氷川丸に携わった人々の手記など、関連資料を紹介している。1930年の就航から86年間におよぶ「氷川丸」の「航跡」をたどることができる。また、関連イベントとして「氷川丸アカデミー」連続講演会を開催する。