サクラクレパスは、小学生向けに「清墨（きよずみ）」を10月17日より全国の量販店・文具店などで販売を開始する。価格は500円（税別）。清書用の墨汁でありながら、洗濯で落ちやすい点が特徴。 現在の教育現場では、小学校低学年より授業内で書道を習い始め、書道展などへ出品する機会が多いという。書画の保存と鑑賞のために布や紙などで裏打ちなどをして、掛け軸や額に仕立てて「表装」をする書道展では、洗濯で落ちるタイプの墨汁は、せっかくの作品が水に滲んでしまうことから禁止され、清書用の墨汁に限り使用が許可されている。しかし、これまでは「清書用の墨汁では、洗濯で落ちない」という母親たちの声も多かったという。 そこで、サクラクレパスは「水をかけても滲まないこと」と「洗濯しても落ちやすいこと」という相反する性能を両立させることを研究し、「清墨」を開発、実現させた。「清墨」は、水をかけても滲まないため、書道展へ出展する作品にも利用できる。また、「清墨」が万が一洋服についてしまっても、洗濯で落ちやすいという。 「日本独自の書道文化をユネスコ（国連教育科学文化機関）の無形文化遺産に」とのの動きもある昨今、書道に欠かせない墨汁がより使い易くなることで、サクラクレパスは「学校教育の現場で、一人でも多くの子どもたちに日本独自の文化である書道を楽しんでいただければ」と述べている。◆清墨（きよずみ）発売日：10月17日（月）価格：500円（税別）販売場所：全国の量販店・文具店など
