先週のテレビ番組で、かのマツコデラックスさんが「悲しいことに全部記憶がある。」と言われたように、どの代のキャンパス(Campus)ノートを使っていたかは、何かと盛り上がる話題。と同時に、年齢がばれてしまうウソ発見器ならぬ、サバ読み発見器となってしまうので、使い方を間違ってはいけないアイテムです。 キャンパスノートは、1975年、全国の学生向けに初代が発売されてから、少しずつデザインが変化して、現在は5代目。マツコさんが主に記憶していたのは、2代目のキャンパスノートです。キャンパスノートのよいところは、世代ごとに、そのときに発売されていたキャンパスノートのデザインとともに、それぞれの思い出があることではないでしょうか? コクヨには、測量野帳のようにほとんどデザインが変わらず、ロングライフで愛されている製品もあります。ずっと変わらない素晴らしい文房具ですが、そうした変わらない良さも、キャンパスノートは兼ね備えています。現在の5代目も、約7、8年は同じデザインのものが全国の文房具店で売られ続けていますから、何冊も同じキャンパスノートを使い続けている愛好家も多いようです。 個人的に思い出深いのは、1代目のデザイン。(年齢ばれますね…) 小学生のころ、父親の仕事の関係で海外に住んでいた時に、慰労のために日本代表の卓球選手団が日本人学校に立ち寄ってくれました。砂漠の中にある国でしたので娯楽もほとんどない生活でしたが、選手団の方々との交流はとても楽しく、刺激のあるものでした。その時に渡されたお土産が、初代キャンパスノートだったと記憶しています。オレンジ色の憎いやつでした。 このように定番というものは、文房具に限らず人々の生活の中で、共通言語としてみずみずしい記憶の定着役になりうるのです。 発売から41年が経ったキャンパスノート。周年記念イベントは、語呂がよいということから39周年では「サンキューキャンパス」、40周年のアニバーサリーで「ハッピーキャンパスイヤー」、41周年で「これからもよい(41)ノート」と、3ヶ年続けてキャンペーンを実施していました。 いよいよ3ヶ年イベントも終了しますが、進化を止めないことで、40年以上も常に定番の座を守り続けてきたノートが、次の10年ではどんな進化をもたらし、そして人々の記憶にどのように残っていくのか。これからも楽しみです!