advertisement

難関大受験生の保護者「子供との距離感に悩む」58.9%

 コクヨは、難関大学の受験を経験した子供をもつ全国の保護者を対象に「受験期の親子のコミュニケーション」に関する調査を実施した。58.9%の保護者が受験期の子供との距離感に悩んでいたことが判明。一方、親子間の会話は活発に行われており、勉強以外のコミュニケーションを大切にしていた実態も明らかになった。

教育・受験 中学生
受験期の子供との平均会話時間
  • 受験期の子供との平均会話時間
  • 受験期に子供の距離感に悩んだか
  • 受験期にどんな内容を話していたか
  • 受験期の子供との平均会話時間
  • 子供の勉強をサポートするためにやっていたこと
  • 子供は楽しく勉強に取り組んでいたか
  • 子供の学力が伸びた理由
  • まなびレシピ

 コクヨは、難関大学の受験を経験した子供をもつ全国の保護者を対象に、「受験期の親子のコミュニケーション」に関する調査を実施した。その結果、58.9%の保護者が受験期の子供との距離感に悩んでいたことが判明した。一方で、親子間の会話は活発に行われており、勉強以外のコミュニケーションを大切にしていた実態も明らかになった。

 同調査は2025年11月5日から17日にかけて、難関大学に所属あるいは卒業(卒業後1~3年目)した子供の保護者107名を対象に実施された。今回は、旧帝大・早慶上智に所属あるいは卒業した子供の保護者が対象となった。

 調査の背景として、コクヨのノートブランド「Campus」が2025年で50周年を迎えるにあたり、学生のまなびをより一層サポートしたいとの思いから、ノートブランドから「まなびかた」のブランドとして刷新。それにともない、「まなびかた」に関する調査を中学・高校生と中学・高校生の子供をもつ親を対象に実施した経緯がある。

 前回の調査では、「わが子にあった『まなびかた』を見つける手助けをしたいか」と親に尋ねたところ、78.2%もの親が「手助けしたい」と回答した一方で、「親と『勉強のやり方』や『自分にあった学び方』について、話し合った経験はどの程度ありますか」という質問では、親子ともに約半数は十分に話しあえていないことがわかった。

 この結果を踏まえて、今回は「家庭でのコミュニケーション」と「学生のまなび」の関係に着目し、受験を目前に控える「受験期の親子のコミュニケーション」について調査を実施した。

 「受験期に子供との距離感に悩みましたか」という問いに対して、58.9%の保護者が「はい」と回答しており、半数以上の保護者が受験前の子供との距離感に悩んでいたことが判明した。

 親子のコミュニケーションの実態をさぐるため、「受験期に子供とはどんな内容をよく話していましたか」という質問をしたところ、「子供の趣味の話」「学校での出来事」「勉強・受験の話」の順で多く、受験期でも子供の関心ごとを話題にしていたことがわかった。

 また平日1日の平均会話時間は、30分程度の家庭が40.2%ともっとも多く、30分以上会話する親子の割合は69.1%という結果になった。中には受験期でも4時間以上会話した人がいることがわかり、受験期でも子供との「勉強以外」のコミュニケーションを大切にしていたことが伺えた。

 さらに、「受験期に、子供の勉強をサポートするためにどのようなことをしていましたか」との質問では、半数を超える52.3%が「文具や教本を買ってあげる」と回答した。過去問や教本の復習・反復演習で文具の消費が多くなる受験期こそ、会話や息抜きタイミングの提供にくわえて、文具や教本などモノを通じたコミュニケーションを行っていたことがわかった。

 今回の調査では、57.9%の保護者が「子供は楽しく勉強に取り組んでいた」と回答。学習に前向きに取り組む子供が多いという傾向が見られた。

 さらに、「子供の学力が伸びた一番の理由」を聞いたところ、最多の回答は「自分にあったまなびかたが見つかったから(38.3%)」。自分にあった「まなびかた」を見つけ、楽しく勉強することが、合格につながっていることが伺えた。

 人のまなびかたを真似したり、オリジナルの勉強法を考えてやってみたり、自分にあった学び方を見つけることは一筋縄ではいかない。自分にあっていて、勉強を楽しくさせる学び方を、見つけるまでに多くのヒントが必要だとコクヨは考えている。

《風巻塔子》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top