コクヨは2025年12月19日、勉強アプリ「CarryCampus(キャリーキャンパス)」ユーザーを対象に実施した「家庭学習に関する実態調査」の結果を公開した。中高生の家庭学習におけるデジタルツール活用の実態を調査したもので、デジタル端末への手書き学習やAI活用の広がりが明らかになった。
調査は2025年2月7日~17日と2025年10月3日~28日の2回実施。CarryCampusユーザーの中高生1,285名と794名から有効回答を得た。
家庭学習時の「手書き」について調査したところ、「紙系(ノート、ルーズリーフ、メモ帳)」が90.8%、「教材系(プリント、教科書、問題集)」が61.9%、「デジタル系(タブレット・PC、スマートフォン)」が33.3%となった。デジタル端末の普及にともない、「見るだけ」ではなく「書く」行為もデジタル上で行う中高生が3人に1人いることがわかった。
デジタルネイティブとして、デバイスに幼いころから触れてきているため、文具のように使用する中高生が増えてきていると考えられる。従来の紙への手書きに加え、デジタル端末上での手書きが新たな学習スタイルとして定着しつつある状況が浮き彫りになった。
家庭学習でつまずいた際の解決方法を聞いたところ、インターネット(69.8%)や教科書・参考書(69.3%)での調べものについで、「AIに質問」が57.1%で3位という結果となった。質問の相手としては「学校の先生に質問」(50.6%)、「友達に質問」(55.3%)を上回っていることがわかった。
中高生にとってAIは身近なものになり、疑問をすぐに解決してくれる勉強のパートナーとなっていると考えられる。先生や友達に質問するように、AIに質問をして解決を図るという新しい学習方法の定着が見られる結果となった。
有料教育サービスを利用したことがあると答えた中高生は15.3%となり、課金理由としては「学力アップ」(45.9%)、「勉強をはかどらせる」(43.9%)だった。テストなどの具体的な目的だけでなく、勉強の質を向上させるために、有料の教育サービスを活用していることがわかった。
同調査では、男女別や成績別の結果もわかる詳細レポートを無料でダウンロードできる。レポート名は「デジタルネイティブ中高生の家庭学習実態調査レポート」で、専用フォームから申し込める。
CarryCampusは、ノート管理・編集アプリで、暗記ツールで効率的にテスト勉強をすることができる。App StoreやGoogle Playからダウンロード可能で、公式Webサイトでも詳細を確認できる。

