英タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education、THE)は11月16日(現地時間)、世界でもっとも就職に強い大学ランキングを発表した。アジア首位は東京大学。上位150大学中、10位にランクインした。 世界でもっとも就職に強い大学ランキングは、THEがインターネットを利用してオーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、ロシア、アメリカ、イギリスなど20か国の採用担当者や国際的な企業の重役を対象に、就活生を採用するうえで重視する点について質問したもの。調査期間は4月から7月までの4か月間。アンケート結果から各大学を評価し、上位150大学をランキング化した。 ランキングトップはアメリカのカリフォルニア工科大学(Caltech)。獲得点数は927点だった。上位3位はすべてアメリカの大学で、2位にはマサチューセッツ工科大学(MIT)、3位にはハーバード大学がランクインしている。 欧米以外でトップ10に入ったのは日本のみ。国内からは、東京大学が677点で10位に入り、アジア首位に立った。国内2位は東京工業大学(総合20位)、3位は京都大学(総合65位)、4位は大阪大学(総合118位)、5位は慶應義塾大学(129位)。 THE編集長のPhil Baty(フィル・ベイティ)氏は、THEが9月に発表した2016年の世界大学ランキング(The Times Higher Education World University Rankings2016-2017)では日本の大学が上位に入れなかったことを指摘。一方で、今回の結果から国内の大学は採用市場から高い注目を集めているとした。◆世界でもっとも就職に強い大学ランキング総合トップ101位 カリフォルニア工科大学(Caltech) アメリカ2位 マサチューセッツ工科大学(MIT) アメリカ3位 ハーバード大学 アメリカ4位 ケンブリッジ大学 イギリス5位 スタンフォード大学 アメリカ6位 エール大学 アメリカ7位 オックスフォード大学 イギリス8位 ミュンヘン工科大学 ドイツ9位 プリンストン大学 アメリカ10位 東京大学 日本◆世界でもっとも就職に強い大学ランキング総合150位に入った国内の大学トップ5※( )内は総合順位1位 東京大学(10位)2位 東京工業大学(20位)3位 京都大学(65位)4位 大阪大学(118位)5位 慶應義塾大学(129位)