絵本は相棒…すべての母親に送る絵本ガイド「ママの心に寄りそう絵本たち」

 絵本ナビ編集長の磯崎園子氏は11月18日、頑張る母親の“相棒”である絵本にスポットライトをあてた1冊、「ママの心に寄りそう絵本たち」(自由国民社)を発売した。現役ママのみならず、これから母親になろうとするプレママにもオススメの絵本ガイドだ。

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 子育て中の母親にとって、一番頼りになるのは誰だろうか。それは人によって実母や先輩ママかもしれないし、普段は頼りないけれど「実は夫!」なんて答えもあるだろう。だが、意外や意外、最高の相棒はじっと黙って、母親の側にあたたかく寄りそっていてくれる“絵本”なのかもしれない。

 そんな頑張る母親の味方である絵本にスポットライトをあてた、絵本ナビ編集長の磯崎園子氏による1冊、「ママの心に寄りそう絵本たち」(自由国民社)が発売された。

 「ママの心に寄りそう絵本たち」は、「夢中を育てる絵本たち」「子育ての味方になる絵本たち」「家族と私と絵本たち」「あかちゃんと絵本たち」「ママの心に寄りそう絵本たち」の5部構成。紹介されている絵本はすべて子どもと一緒に楽しめる内容であることはもちろん、読んでいる母親自身を励まし、勇気づけ、なぐさめ、ちょっとだけ前へ進ませてくれるものばかり。磯崎親子の日常には、あたたかく日だまりのような筆使いの掛川晶子氏によるイラストが彩りを添え、母と子の会話や遊びの一場面を手に取るように想像できる工夫がなされている。

 絵本の選定や紹介メッセージは磯崎氏の子育てエピソードがもとになっており、新米の母親には子育て指南書として、すでに子育て全盛期を卒業した母親には我が子との思い出を振り返る絵本アルバムとして利用できそうだ。

 磯崎氏は、新米ママだったころから育児に奮闘していた時期を振り返り、「絵本のある子育て、というテーマはずっと伝えたいと思っていたことのひとつ」と語る。絵本を読んだ経験のある保護者は多いが、過去の磯崎氏もそうであったように「絵本の選び方を知らない保護者はたくさん」いる。現在も編集長として携わる絵本の通販・口コミサイト「絵本ナビ」でも、多くの保護者が知っていそうで知らない絵本の魅力を深掘りし、広く伝える活動を行ってきたという。

 「出産前から本に関わる仕事をしていたので、絵本はどういうものか知っているつもりでした。だからこそ、絵本が魔法の道具のようなものだとは思わなかったし、子育てのすべては絵本が解決してくれる、という考えも違うよね…と思っていたこともありました。でも、実際に母親になってからは悲しいこと、くじけそうなことの連続な子育ての日々で、そんなときに(子どもに読んであげた)絵本をきっかけに『よし!』と気持ちを切り替えられたことがたくさんありました。だからこそ、この本を読んだ方にも、同じように前向きになるきっかけを掴んでもらえれば嬉しいです。」(磯崎氏)

 登園時に「鍋のフタを持っていく!」と言って聞かないときは持たせればいい、「ふっ、まだまだママには勝てないのだよ」…思わず「強くなれ」とつぶやく私…。くすっと笑えて、ちょっぴり涙腺がゆるんで、あるある、なんてうなづくこと請け合いの“磯崎流育児メソッド”の端々にはいつも、そっと寄りそうように佇む絵本たちの姿がある。現役ママのみならず、これから母親になろうとするプレママにもオススメの絵本ガイドだ。

◆ママの心に寄りそう絵本たち
発行日:2016年11月18日
著:磯崎園子
イラスト:掛川晶子
出版社:自由国民社
単行本(ソフトカバー):144ページ
本体価格:1,400円(税別)
《佐藤亜希》

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