【高校受験2017】大きく変わる愛知県公立高入試、倍率など受験生への影響は…自分未来きょういく

教育・受験 中学生

自分未来きょういく 愛知直営課・マネージャーの足立義説氏
  • 自分未来きょういく 愛知直営課・マネージャーの足立義説氏
  • 自分未来きょういく 愛知直営課・マネージャーの足立義説氏に話を聞いた
 愛知県の公立高校は、平成29年度(2017年度)入試より全日制課程の制度が新しくなる。学力検査の配点が20点から22点満点になり、試験時間が各教科とも5分延長されるほか、推薦入試と一般入試が同一日程になるなど、受験生への影響が気になる変更点が多々ある。

 特に、三河学区の1群と2群が統合され「三河群」となる群に関する変更や、推薦選抜と一般選抜が3月上中旬に実施される日程の変更は志望倍率にどのような影響を及ぼすのか。変わる愛知県公立高校入試の注意点や受験生や保護者へのアドバイスについて、ITTO個別指導学院やみやび個別指導学院などの個別指導塾を展開する自分未来きょういく愛知直営課・マネージャーの足立義説氏に聞いた。

◆群・グループに分かれて受験、志望校は1グループにつき1校

--平成29年度(2017年度)愛知県公立高校入試の特徴について教えてください。

 5科目の学力検査の合計点と評定得点(内申点)の合算で決めます。学力検査は英語、数学、国語、理科、社会の22点満点の5教科合計110点です。評定得点は先の5教科に加え保健体育、美術、技術家庭科、音楽の合計9教科の各点5段階評価の合計45点満点を2倍にした90点満点になります。この学力検査と評定得点の合算である200点満点で高校入試に挑みます。

 受験者は各高校があらかじめ定めている、I型(評定得点と学力検査合計得点同列評価)、II型(評定得点重視)、III型(学力検査合計得点重視)といういずれかで校内順位を出し、合否を決めます。

 また、愛知県下のうち尾張は第1群、第2群に、三河は「三河群」として住んでいる地域に合わせた「群」に分かれます。さらに、群は「Aグループ」と「Bグループ」に分けられます。

 受験者はこのA、Bグループから各1校ずつ受験できるしくみになっています。

◆各教科「2問完答」問題が増加か…変更点と倍率・問題予想

--2017年度は、新方式が導入されるとアナウンスされていますが、どのように変わるのでしょうか。また、どういった影響が予想されますか。

 新方式による変更点は大きく分けて3点あります。1点目は、学力検査の配点が20点から22点満点になり、試験時間が5分延長されることです。2点目は、三河学区の1群2群が統合されること。そして、3点目は推薦入試と一般入試が同一日程の実施に変更されることです。

 学力検査では、2問完答の問題が各教科で新たに増えると予想されており、幅広い学力が必要となりました。また、配点が高くなったことにより、学力に対する比重が大きくなっています。

 三河学区統合では、今まで掛け合わせることができなかった高校が受験できるようになり、倍率に大きく変更があると予想します。ただし、2016年10月時点での志望校調査を前年度10月調査と比較すると、倍率は高まっているものの、今までの変動と比べると大きな差はありません。今後の志望校調査の動きに敏感になる必要があるでしょう。

 また、推薦入試と一般入試が同一日程となることで、推薦入試結果を見てからの一般入試受験ができなくなりました。このため、推薦入試の受験者であっても一般入試を受験する必要があります。推薦入試と一般入試の志望校は同じであり、第一志望でなくてはならないため、推薦入試を受ける高校は必然的に第一志望となり、一部の地域では志望校選びに慎重になる必要があります。

--2017年度の入試予想をお願いします。

 尾張学区では、新たに共通校となった小牧南・美和・大府東高校の倍率が昨年10月に比べ高くなっています。群統合が行われた三河学区では、刈谷北高校、豊丘高校などの組合せが変わり、チャレンジの幅が広がった高校で倍率の上昇が見られます。専門科では三河の工業高校の人気が引き続き高く、特に機械科、電気科では倍率がさらに高くなっています。

 学力検査については、先に述べた2問完答のほか、配点2点の問題が出題される可能性が高く、また英語では、自由英作文の問題例が愛知県教育委員会から例題として発表がありました。

◆受験目前期の勉強方法と試験当日の心構え

--ラストスパートはどのように過ごせばよいでしょうか。

 まずは入試の過去問を毎日解く。サッカーで例えると、どれだけ足が速く体力があっても、試合そのもので力を発揮できないと意味がありません。

 試合と入試とを置き換えていただければわかりやすいですが、どれだけ単語や用語を覚えていても、どれだけ公式を覚えていても、入試形式に慣れていないと点数が取れないのです。

 ですので、問題演習という、いわゆる「基礎練習」を日々行いながらも、「練習試合」にあたる入試問題を毎日のスケジュールの中に、1日1教科でもいいので取り入れていただき、「試合」である入試に臨むことをお勧めします。

--入試当日のアドバイスはありますか。

 体調管理はもちろんのこと、入試会場の雰囲気にのまれないために、誰よりも早く会場に到着する。これは誰でもできると思います。

 早くに着いたら、立ってでもできる暗記帳などを見て直前のチェックをし、入試会場独特の雰囲気を自分が作り出すぐらいの気持ちでいてほしいです。

 そして、入試当日までに「これだけ勉強をしたのだから、あとはどういう結果になってもしょうがない」というぐらいまでやり込んで、本番を迎えてください。入試当日に都合の良い奇跡は起きないです。むしろ、1つや2つのハプニングは当たり前だと思い、当日は悔いのないようベストを尽してください。

--受験生の保護者がやるべきこと、できることについて教えてください。

 子どもの頑張りをそっと隣で応援することです。保護者の方も「私たちも同じ受験生なんだ」というお気持ちで、子どもや学校、塾任せにせず、一緒に受験情報に敏感になってください。学校の進路説明会や塾の面談、説明会に積極的に参加することもお勧めします。受験をきっかけに、「家族が1つのチーム」となり、お子さまの受験を応援していただきたいです。

--ありがとうございました。

◆2017年度(平成29年度)愛知県公立高校入学者選抜スケジュール
<一般選抜・推薦選抜>
願書受付:平成29年2月21日(火)・2月22日(水)
志願変更:平成29年2月23日(木)・2月24日(金)
※推薦選抜の志願変更は第2志望の高校または学科のみ受け付ける
学力検査:
 Bグループ 平成29年3月6日(月)
 Aグループ 平成29年3月9日(木)
面接:
 Bグループ 平成29年3月7日(火)
 Aグループ 平成29年3月10日(金)
合格発表:平成29年3月17日(金)

<協力:自分未来きょういく>
《編集部》

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