千葉県3年ぶり、感染性胃腸炎警報発令

 千葉県健康福祉部疾病対策課は12月7日、感染性胃腸炎警報を発令した。2016年第48週(11月28日~12月4日)の県内の定点あたり報告数が20.24となり、3年ぶりに国の定める警報基準値を超えた。

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  • 千葉県の流行シーズン別感染性胃腸炎定点当たり報告数 2016年12月7日発表
  • 年度別感染性胃腸炎集団発生件数
 千葉県健康福祉部疾病対策課は12月7日、感染性胃腸炎警報を発令した。2016年第48週(11月28日~12月4日)の県内の定点あたり報告数が20.24となり、3年ぶりに国の定める警報基準値を超えた。

 定点あたり報告数は、定点とされる県内の135か所の小児科を標榜する診療所など(小児科定点)の医師が1週間に「感染性胃腸炎」と診断した患者数の平均値。国の定める警報基準値は20だが、千葉県内においては11月28日~12月4日にあたる第48週の定点当たり報告数が20.24に達した。基準を超え警報が発令されるのは2013年度(平成25年度)以来、3年ぶり。

 感染性胃腸炎の感染経路には、患者のふん便や嘔吐物から人の手を介して感染するほか、感染者が取り扱ったために汚染された食品を食べる、汚染された二枚貝を生あるいは十分に加熱しないで食べる、汚染された井戸水などを飲むなどがあげられる。

 千葉県によると、今シーズンの感染性胃腸炎の患者数は例年より早く増加しており、保育所、学校などにおける集団発生も多数報告されている。受験生のいる家庭はもちろん、学校、保育所、社会福祉施設での感染予防が大切だ。千葉県は、もし公共施設などで患者が複数発生した際には、速やかに健康福祉センター(保健所)へ連絡し、詳しい消毒方法等の指導を受けるよう呼びかけている。
《佐藤亜希》

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