新テスト、国公立大「全受験生」に国語短文記述式出題を検討

 国立大学協会は12月8日、大学入学者選抜試験における記述式問題出題に関する考え方を明らかにした。国語の試験において80字程度の短文記述式により基盤的能力を問う問題を、国立大学の一般入試の全受験生に課す方向で検討を進めるという。

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 国立大学協会は12月8日、大学入学者選抜試験における記述式問題出題に関する考え方を明らかにした。国語の試験において80字程度の短文記述式により基盤的能力を問う問題を、国立大学の一般入試の全受験生に課す方向で検討を進めるという。

 12月8日に公表されたのは、平成32年度から実施予定の「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」(以下「新テスト」)における記述式問題の出題方式、採点方法などについて、国立大学協会としての考え方をまとめたもの。11月4日に小樽市で開催された国立大学協会と文部科学省の意見交換会にて、文部科学省からの提案を受けて検討を行っていた。

 文部科学省の案では、2つのパターンの記述式問題を国語科の試験の中で出題する。より深く思考力・判断力・表現力などの能力を問う中~高難易度の問題のパターン1では、学生が受験する各大学が採点を行う。80字程度の短文記述式により基盤的能力を問う中難易度の問題のパターン2では、大学入試センターが採点し段階別評価まで行い、各大学が確認・活用するという制度設計となっている。

 国立大学協会は、「新テスト」における記述式試験は国公私立大学を通じた多くの大学が利用可能であるべきとの考え。そのため、より多くの大学が利用可能な制度設計として、パターン2の提案は一定の評価ができるとした。具体的な問題例と採点基準などを十分に吟味・確認したうえで、5教科7科目の中の国語において、国立大学の一般入試受けるすべての受験生に課す方向で検討するという。

 また、パターン1については「新テスト」の中で実施するのではなく、パターン1に相当する記述式問題を各大学の個別試験として活用する方向性を示した。「新テスト」としてパターン1・2を組み合わせての出題では、試験実施の観点や受験生の立場からすると複雑で混乱を招くことも懸念されたため。個別試験問題として活用することができるよう、各大学の求めに応じて、大学入試センターが提供するという方法についても、試験時間の調整などの技術的課題への対応方策を含めて検討すべきだとした。

 国立大学協会では、「新テスト」の記述式問題の具体的な内容・方法に関する検討においては、試験実施上の課題や受験生の立場にも十分配慮することが求められるとしている。また、プレテストなどを通した「新テスト」のパターン1・2の実現可能性について、今後の検討プロセスに積極的に関与する用意があるという。
《黄金崎綾乃》

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