【大学受験2017】2段階選抜…「足きり」を予告、63大学157学部まとめ

 旺文社教育情報センターは12月15日、平成29年(2017年)国立大学入試情報として、「2段階選抜を予告している大学・学部はここだ!」を発表した。弘前大(医・医)の前期で10年ぶりに2段階選抜を復活する。

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国立大前期日程2段階選抜の予告学部数と実施学部数
  • 国立大前期日程2段階選抜の予告学部数と実施学部数
  • 平成29年の2段階選抜実施予定大学・学部(北海道・東北・関東の一部)
 旺文社教育情報センターは12月15日、平成29年(2017年)国立大学入試情報として、「2段階選抜を予告している大学・学部はここだ!」を発表した。弘前大(医・医)の前期で10年ぶりに2段階選抜を復活する。

 2段階選抜(いわゆる「足きり」)とは、所定の志願倍率(志願者数÷募集人員)を超えた大学・学部が、センター試験の成績によって第1段階選抜を行い、その合格者のみ2次試験を受けられる仕組み。文部科学省によると、平成29年は63大学157学部が2段階選抜の実施を予告している。

 今回新規に実施するのは、弘前大(医・医)の前期で10年ぶりに2段階選抜を復活する。また、東京海洋大(海洋資源環境)の前・後期で、出願要件として英語の基準(英語外部検定、またはセンター試験の得点)を設ける。

 また、京都大(医・人間健康科学)、大阪大(外国語、医・医)、広島大(医・医)の前期で、予告倍率を引き締める。

 一方、静岡県立大(食品栄養科学)の前・後期で2段階選抜を廃止する。

 ただし、2段階選抜を実施予告した大学・学部がすべて実施するわけではなく、たとえ実施してもすべてが予告倍率通り行うわけでもないという。過去5年間の実績をみると、実際に2段階選抜を行った学部数は、予告学部数の2~3割程度、後期・中期では3~4割程度であった。

 旺文社教育情報センターでは、「2段階選抜を過度に恐れ、慎重になりすぎると、志望校が限定されてしまう。勇気をもって、なおかつ冷静に過去の実施状況や、自己採点集計の2段階選抜の予想ラインなどを検討して判断する、『正しく恐れる』姿勢が大切だ」とアドバイスしている。
《工藤めぐみ》

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