3年前から向上せず…小学生8割、海外渡航経験なし

 学研教育総合研究所は12月19日、小学生白書Web版「小学生の生活・学習・グローバル意識に関する調査」の速報を公表した。小学生の約8割は海外渡航経験がなく、3年前と比べて増加していないことが明らかになった。

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海外渡航経験(2016年の調査結果)
  • 海外渡航経験(2016年の調査結果)
  • 海外渡航経験(2013年の調査結果)
 学研教育総合研究所は12月19日、小学生白書Web版「小学生の生活・学習・グローバル意識に関する調査」の速報を公表した。小学生の約8割は海外渡航経験がなく、3年前と比べて増加していないことが明らかになった。

 小学生白書Web版は、学研教育総合研究所が2010年より毎年実施しているインターネットによる調査結果をまとめたもの。今回は、「日常生活」「学習」「グローバル意識」の3つの項目について9月に調査を実施した。

 海外に行ったことがある回数を聞いたところ、「行ったことはない」が78.2%ともっとも割合が高く、ついで「1回」9.3%、「2回」4.8%、「4回以上」4.7%、「3回」3.1%となった。小学生の約8割は海外渡航経験がない。一方、ほとんどの学年で「1回」よりも「2回以上」海外渡航経験がある小学生が多いことから、1度海外に行くと、その後も回数を重ねるケースが多いと推測される。

 2013年の調査結果と比較すると、「行ったことはない」77.7%、「1回」9.5%、「2回」4.9%、「3回」2.7%、「4回」1.0%、「5回」4.4%で、今回とほぼ変わっていない。小学校の英語必修化など教育のグローバル化が推進されているものの、3年前と比較して、子どもの海外渡航経験は増加していないことがわかった。
《工藤めぐみ》

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