名字情報検索サイト「名字由来net」は1月26日、「2016年ベスト・オブ・名字」を発表した。1位に選ばれたのは「神」、2年連続でトップとなった。続いて、2015年に7位だった「小鳥遊」が2位に、6位だった「勘解由小路」が3位にランクインしている。 「2016年ベスト・オブ・名字」は、「2016年名字アクセスランキング」の中からユーザー投票を行い、名字由来net委員会の審査を経て決定された。2016年の1位には、2年連続で「神(かみ、かなえ、じんなど)」が選ばれた。名字由来netによると、出雲大社から出た諏訪神家の系譜で神の鎮座地などが由来。後世には中臣鎌足が天智天皇に賜ったことから始まる氏(藤原氏)である神氏もみられるという。 2位には「小鳥遊(たかなし)」がランクイン。清和天皇の子孫で源姓を賜った氏(清和源氏)井上氏流の名族だという。高梨から転化したもので、小鳥が遊ぶ=天敵(鷹)がいない=タカナシという言葉遊びにもなっている。近年の創作物で頻繁に使用されているようだ。 続いて、京都の小路の名称であり勘解由使庁の所在地が由来の「勘解由小路(かでのこうじ)」が3位には選ばれた。2位と3位にランクインした名字はいずれも難読であり、全国に50名もいない非常に珍しい名字となっている。 そのほか、2015年のランキングでベスト30外だった「纐纈(こうけつ、こうげつ、こうけちなど)」が4位に、ラグビーの五郎丸歩選手の名字としておなじみの「五郎丸(ごろうまる)」が5位となった。 ランキングは1位から30位まで掲載されており、読みや全国順位、全国人数なども紹介している。Webサイトでは名字に関するさまざまなランキングを発表しているほか、名字検索や同姓同名検索などもできる。◆2016年ベスト・オブ・名字1位「神」2位「小鳥遊」3位「勘解由小路」4位「纐纈」5位「五郎丸」6位「八月一日」7位「鈴木」8位「小林」9位「大豆生田」10位「毛受」