世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は2月15日(現地時間)、QS学生都市ランキング2017(QS Best Student Cities 2017、学生たちにもっとも良い都市ランキング)を発表した。4年連続1位だったパリは、モントリオールに首位の座を明け渡した。国内からは、東京と京都・大阪・神戸がランクインしている。 QS世界学生都市ランキングは、都市人口が25万人以上で都市内に2つ以上の大学がある世界125都市を対象に、「QS世界大学ランキング」の結果、留学生数や比率を測る「学生の多様性」、都市の安全性など暮らしやすさを測る「都市評価」、卒業生の就職環境を測定する「雇用者の活動」、授業料や生活費など学生の生活費に関わる「留学費用」のほか、2017年からは新たに「学生評価と視点」を加えた合計6つの指標に基づき、都市を調査・評価。上位100位をランキング形式で発表した。 2017年のランキングでは、2016年まで4年連続で首位に立っていたパリ(フランス)が2位へ・1位には、QS世界大学ランキング30位のMcGill University(マギル大学)やUniversite de Montreal(モントリオール大学)を有する、モントリオール(カナダ)が選ばれた。3位はロンドン(イギリス)、4位はソウル(韓国)、5位はメルボルン(ソウル)。 国内では、東京が2016年ランキング3位から4ランクダウンし、7位に入った。学生の生活費が関わる「留学費用」得点が伸び悩むものの、卒業生の就職環境を評価する「雇用者の活動」指標では、2016年同様、学生都市ランキング全体でトップに立った。東京のほか、京都・大阪・神戸が17位にランクインしている。 ランキングの結果や各都市の評価詳細は、QSのWebサイトで確認できる。なお、ランキング公開ページでは、各都市を紹介するミニムービーも公開されている。QS学生都市ランキングは、留学を考える生徒・学生に向け、世界各国の大学都市のさまざまな利点を比較してもらうことを目的に、QSが2014年から発表しているランキング。なお、2017年の新指標「学生評価と視点」は、世界18,000人の留学生を対象に、もっとも行きたい都市と都市別のレビューを聞き、評価したもの。◆QS学生都市ランキング2017(学生たちにもっとも良い都市ランキング2017)1位 モントリオール(カナダ)2位 パリ(フランス)3位 ロンドン(イギリス)4位 ソウル(韓国)5位 メルボルン(オーストラリア)6位 ベルリン(ドイツ)7位 東京(日本)8位 ボストン(アメリカ)9位 ミュンヘン(ドイツ)10位 バンクーバー(カナダ)◆上位にランクインした日本の都市7位 東京17位 京都・大阪・神戸◆QS Best Student Cities 2017: The Top 10 Best Cities for Students