平成29年度東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が2月24日に実施された。全日制募集人員31,995人に対し最終応募人員は48,152人で、応募倍率は1.50倍だった。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。◆<理科>講評(SAPIX中学部 提供) 典型問題が増加し、解きやすく。[1]小問集合(物理、化学、生物、地学) 物理、化学、地学から2問ずつ、生物から1問の計7問で、例年より1問多くなっていました。基礎的な典型問題が中心ですが、問5は考察力が必要な問題でした。[2]小問集合(物理、化学、生物、地学) レポートの内容と、基本的な知識を組み合わせて解く問題です。例年よりも典型的な問題が多く、解きやすくなっていました。[3]天気(地学) 問題文や選択肢の内容を把握し、気象データや天気図から必要な情報を読み取り、慎重に判断する力が求められました。問3は、選択肢の図をよく見比べ、注意深く対応する必要があります。[4]人体(生物) 消化に関する実験の結果からわかることや、消化に関する知識が問われました。問4は、仮説を検証する実験に関する問題で、近年の公立高入試によく見られる形式であり、考察力が求められました。[5]化学変化(化学) 化学変化に関する基本的な知識を用いて解く問題が中心でした。問3は、今年の入試問題では唯一の文章記述の問題でしたが、典型的なものであり、書きやすい内容でした。[6]運動とエネルギー(物理) 物体の運動に関する問題で解きやすいものが目立ちました。特に問3は、過去の入試問題と似ていたため、東京都立校の対策をしてきた受検生には解きやすかったでしょう。-- このレポートは、2017年2月25日に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。問題を見る 解答を見る SAPIX中学部では、新小学6年生、新中学1・2・3年生とその保護者を対象に、「高校入試分析会 地域別入試概況(東京・神奈川・埼玉・千葉・関西)」を3月11日(土)より順次実施する。2017年入試の概況やトピックス、また、来春の入試について地域別に説明する。3月22日(水)には「志望校別データ分析(都立日比谷・西高)」を実施し、両校の出題傾向や対策のほか、合否を分けた科目などについて、データに基づいた内容を解説する。詳細、申込方法はSAPIX中学部Webサイトにて確認できる。協力:SAPIX中学部