近畿大学は平成29年4月6日、新たな学術拠点として「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」をオープンする。マンガ約2万2,000冊を含む約7万冊の書籍を収蔵する図書館が誕生するほか、女性専用室を完備した24時間利用可能の自習室など、学生が主体的に学べる環境を整える。 近畿大学では、東大阪キャンパスの大規模整備「超近大プロジェクト」を実施しており、第1期工事が完了した。5つの建物で構成された新エリア「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」は、文理融合による実学教育のための拠点。 新エリアの中核施設となるのは、「BIBLIOTHEATER(ビブリオシアター)」。編集工学研究所所長の松岡正剛氏監修のもと、独自の図書分類「近大INDEX」によって約7万冊の書籍などを収蔵する。新図書館1階は「NOAH33(ノア33)」と名付けられ、一般図書を中心に約3万冊を配架。「DONDEN(ドンデン)」と名付けられた2階には、マンガ約2万2,000冊を含め、新書や文庫など約4万冊を配架する。 また、図書館に「ACT(アクト)」と呼ばれる42室のガラス張りの小部屋を設置。社会の諸問題を解決に導くために、学生が議論などを行うプロジェクト空間として活用予定だという。 そのほかの施設は、留学、国際交流、外国語教育などを一体的に行う「インターナショナルフィールド(1号館)」や、学生の成果発表などに活用できる「実学ホール/オープン・キャリアフィールド(2号館)」がある。「ナレッジフィールド(3号館)」の自習室は24時間利用可能で、女性専用室も完備。 カフェでも学べる空間づくりがコンセプトの「アメニティフィールド(4号館)」には、アメリカのニュース専門放送局「CNN」がプロデュースする学習型カフェが出店。国内の大学では、初めての出店だという。店内4つのモニターに常時CNNニュースが流れ、学生が日常的に世界のニュースに触れられる。 「超近大プロジェクト」は、今後も第2期工事として食堂や実験棟などを建設し、平成32年(2020年)の完成を予定している。