外務省は2月28日、3月を「海外安全強化月間」にするとともに、「春の海外安全強化月間キャンペーン」を実施することを発表した。各大学に向け、安全な渡航のための注意喚起、安全管理の徹底を改めて依頼するという。 春休みシーズンは、卒業旅行あるいは留学などで、大学生が海外旅行することが増える時期だ。一方で近年、留学生や休暇中の学生が被害者となる事件・事故が相次いでいる。外務省では、具体的な国・地域として、コロンビア(メデジン)、カナダ(バンクーバー)、アメリカ(ハワイ)、フランス(ブザンソン)、タイ(パンガン島)、オーストラリア(メルボルン)など、メディアに採り上げられた事件例をあげ、安全対策に取り組むとしている。 スローガンとしては、「『海外安全ホームページ』での情報収集を!」「『たびレジ』への登録を!」「意識を海外モードに!」の3つを掲げており、インターネットの活用などを推奨している。とくに、海外安全情報を日本語で提供している外務省のサイト「たびレジ」への登録を、大学からも周知徹底してほしいとしている。 「たびレジ」は、海外旅行の日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などが受け取れるサイトだ。メールの宛先として、自身のアドレス以外に家族や職場のアドレスも登録できる。