中学生の約51%が小4までにネット利用開始…東京都「くらしと統計2017」

 東京都は4月24日、グラフで見る東京のすがた「くらしと統計2017」を発表した。家計における支出金額は20年前より3万円以上減少した一方で、食料や交通・通信、教育にかける費用は増加。また、中学生の半数以上は小学4年生ころまでにインターネット利用を開始していた。

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 東京都は4月24日、グラフで見る東京のすがた「くらしと統計2017」を発表した。家計における支出金額は20年前より3万円以上減少した一方で、食料や交通・通信、教育にかける費用は増加。また、中学生の半数以上は小学4年生ごろまでにインターネット利用を開始していた。

 「くらしと統計」は、東京都の人口や社会、経済、家計、教育、文化、通信・情報などさまざまな分野について、統計グラフと統計数値を用いて、その移り変わりや現状をまとめたもの。東京都総務局の「東京都の統計」Webサイトにて公開されている。

 家計について、消費支出における10大費目別支出金額(1世帯1か月あたりの支出額)の構成比の推移をみると、1995年(平成7年)の36万2,746円から2015年(平成27年)の32万6,795円へと大きく減少。費目別では、食料や光熱・水道、保健医療、交通・通信、教育などが増加し、住居や被服および履物、その他の消費支出が減少している。

 また、東京都と全国の10大費目別支出金額を比べると、教育や趣味娯楽、住居などの支出金額が大きい傾向にある。

 通信・情報について、公立小中学校と都立高校などの児童・生徒の92.0%がインターネットに接続できる機器を利用している。利用機器で多いのは、「ゲーム機」69.0%、「スマートフォン」68.4%、「パソコン」56.2%、「タブレット端末」43.1%など。

 公立中学校の生徒のインターネット利用開始時期では、「小学5年生ごろ」17.5%、「小学4年生ごろ」17.3%、「小学3年生ごろ」16.0%、「小学6年生ごろ」15.2%など。「小学校入学前」「小学1年生ごろ」「小学2年生ごろ」は合計で18.3%となっており、中学生の51.6%が小学生4年生の時点でインターネットを利用していた。

 財政について、一般会計歳出総額と内訳(平成28年度当初予算額)によると、東京都の一般会計歳出総額は7兆110億円、そのうち一般歳出予算額は5兆933億円。一般歳出の配分割合では、「福祉と保健」が22.9%、「教育と文化」が21.5%、「警察と消防」17.9%、「都市の整備」17.2%など。「教育と文化」の予算額は1兆962億円となっている。
《黄金崎綾乃》

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