東京都、学校内食物アレルギー対応のヒヤリハットを集めた事例集改訂

 東京都教育委員会は4月25日、「学校のアレルギー疾患対応におけるヒヤリハット・ヒント事例集」を改訂したと発表した。平成27年度の調査結果を基に、児童生徒の食物アレルギー対応の事例をまとめている。

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  • 学校のアレルギー疾患対応におけるヒヤリハット・ヒント事例集(一部)
 東京都教育委員会は4月25日、「学校における食物アレルギー疾患対応 ヒヤリハット・ヒント事例集」を改訂したと発表した。平成27年度の調査結果をもとに、児童生徒の食物アレルギー対応の事例をまとめている。

 「学校における食物アレルギー疾患対応 ヒヤリハット・ヒント事例集」は、さまざまな事例を参考に、各学校の実情に応じて工夫しながら、児童生徒の食物アレルギー対応ができるよう作成された。平成27年度に各区市町村教育委員会に対して行った「学校におけるアレルギー疾患対応に関する調査」をもとに、平成26年3月版を平成29年3月付で改訂した。

 事例集は「I、校内体制について」「II、給食について」「III、給食以外の場面」で構成。教職員間の情報共有の必要性の確認や、給食提供時に実際に起こった対象児童への誤配膳の事例、その後の対応などを紹介する。それぞれの事例には、「各学校における取組み事例」「各学校におけるヒヤリハット事例」「取組みのポイント」に分けた3種類のマークをつけた。

 落花生を使った理科の実験での対応や、牛乳を拭いた雑巾に触れてアレルギーを発症した事例なども盛り込み、直接口に入れていない場合でも注意が必要だとした。

 東京都教育委員会では、確認すべき資料や通知として「学校のアレルギー疾患に対する取組みガイドライン」「学校給食における食物アレルギー対応指針」「学校における食物アレルギー対応について(通知)」をあげたうえで、事例集を参考にし、各学校の実情に応じたアレルギー対応をしてほしいと呼びかけている。
《勝田綾》

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