九州豪雨、福岡県・大分県で高校奨学金緊急募集

 福岡県と大分県は、7月5日からの大雨により被災を受けた生徒に対し、高校奨学金の緊急募集や緊急採用、奨学金返還猶予制度について公表した。奨学金は無利子で貸与し、事務など簡素化するなど柔軟に取り扱うという。

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 福岡県と大分県は、7月5日からの大雨により被災を受けた生徒に対し、高校奨学金の緊急募集や緊急採用、奨学金返還猶予制度について公表した。奨学金は無利子で貸与し、事務など簡素化するなど柔軟に取り扱うという。

 福岡県は、大雨にかかわる高等学校等奨学金の緊急募集を発表。被災した生徒の修学の機会を確保する観点から、応募する被災者については事務を簡素化するなどして、柔軟に取り扱うという。

 貸与事業を行う福岡県教育文化奨学財団福岡支所によると、大雨被害により家計が急変し、奨学金の貸与希望する生徒に対し奨学金を申し込むことができる。種別は無利子の高等学校等奨学金(緊急募集)で、保護者が福岡県内に生活の本拠を有していること。申込期間は随時で、学校で書類を取りまとめて財団に提出する。必要書類の取得が困難な場合は、実情に応じて柔軟に対応する。奨学金は、自宅通学生で公立・私立が1万円から、自宅外通学生は公立・私立が1万5,000円から。

 大分県奨学会は、風水害などにより家計が急変し緊急の奨学金が必要になった場合に随時申込みを受け付けている。保護者が大分県内に住所を有し、高校、高等専門学校、専修学校に在学している人が対象。無利子の奨学金貸し付けで、貸与月額は自宅通学生で国・公立が9,000円から、私立が1万5,000円から。自宅外通学生は、国・公立が1万2,000円から、私立が1万8,000円から。申込みは在学する高校などへ申し込む。

 また、大分県奨学会は被災者に対する奨学金返還猶予制度についても紹介。被災証明書などを提出すると大学で6年を超えない範囲で、高校等で1年以内または事由が継続する場合は1年ごとに延長が可能となる。

 奨学金の手続きなど詳細は各担当部署に問い合わせること。日本学生支援機構(JASSO)も、福岡県と大分県の災害救助法適用地域の緊急採用奨学金、減額返還・返還期限猶予、JASSO支援金の受付けを行っている
《田中志実》

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