「小学校でのプログラミング教育は必要か」について、「必要だと思う」が52%に対して「必要だと思わない」保護者も11%いた。
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「お子さんのプログラミング教育受講経験(複数回答可)」については「ない」は25%で、4人に3人は何らかの受講経験があることがわかった。もっとも多いのは「体験会・イベントに参加したことがある」の45%、これに「プログラミング教室(オンライン授業を含む)で習っている/習ったことがある」の24%が続く。「学校の授業で習っている/習ったことがある」も11%いた。
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保護者の52%が必要と考えるプログラミング教育だが、どんな力が身に付くと期待しているのだろうか。「プログラミング教育で身に付く力(複数回答)」については、もっとも多いのが「プログラミングの知識・技能」(75%)でこれに「論理的思考力」(69%)が続いた。さらに約半数の保護者が「問題解決力」(48%)、「想像力」(48%)、「集中力」(46%)が身に付くと考えていることがわかった。
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最後に「プログラミング教育への心配(複数回答可)」について聞いたところ、47%が「目が悪くなりそう」と回答。長時間作業をするプログラマーのイメージが影響しているのか。「お金がかかりそう」(40%)、「インターネットばかりやるようになりそう」(26%)、「ゲームばかりやるようになりそう」(21%)、「他の教科が疎かになりそう」(20%)と考える保護者もいた。
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子どもたちが将来、どのような職業に就くとしてもプログラミング的思考(※)は必須の力であるとして、2020年に必修化される小学校におけるプログラミング教育は、主体的・対話的で深い学びの実現に向け、国語・算数・理科・社会などの教科や、総合的な学習の時間において、教科等の特質に合わせて、教科横断的に取り入れていくものとされている。
リセマムの読者は教育熱心な保護者が多いことから、プログラミング教育に関する知識や意欲も比較的高い傾向にあると考えられるが、小学校でのプログラミング教育必修化への認知度が約9割と高く、「論理的思考力」「問題解決力」「想像力」「集中力」が身に付くなど、プログラミング教育の効果への期待が高いことが伺える調査となった。
調査は、小・中学生のお子さんをお持ちのリセマムの読者に対して、インターネットで2017年4月26日から7月10日の期間に実施。525件の有効回答を得た。
※プログラミング的思考(文部科学省 学習指導要領より)
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。