国内大学初、関大がバチカン図書館と協定締結

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 関西大学東西学術研究所は、9月14日に日本の大学で初めて、歴史的文献の重要コレクションを収容するバチカン図書館と資料の研究を進める協定を締結したと発表した。ローマ大学、北京外国語大学との協働チームでバチカン図書館所蔵の貴重な資料の研究を開始するという。

 バチカン図書館は、バチカン市国にあるローマ教皇庁の図書館で、15世紀に設立された世界最古の図書館のひとつ。カトリック関連の重要な資料を多数所蔵している世界に名だたる図書館で、コレクションの中には16世紀に展開されたイエズス会の宣教活動によってもたらされた東アジアに関する資料も見られるという。

 資料の中には、たとえば、日本や中国にいた宣教師がローマ法王に宛てた書簡や報告書、日中のドチリナキリシタン、日葡辞書や葡漢字典、さらには日本の漆器の箱や印章などが所蔵されていることがわかっている。このたび、これまで詳細が明らかにされてこなかった日本を含める東アジア関連資料の研究を進める目的で、関西大学・ローマ大学・北京外国語大学のチームとバチカン図書館との間で協定が締結された。バチカン図書館と協定締結に至ったのは関西大学が国内で初となる。

 実際の研究は、2017年4月に関西大学が設立した東アジア文化研究の世界的拠点「関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)」が主体となって進めるという。今後はバチカン図書館の資料のデジタルアーカイブ化や、それに伴う研究活動を行なう予定。バチカン図書館の秘められた資料から、日本の歴史観、さらには東アジアの歴史観に変化をもたらす世紀の発見がなされることに期待が寄せられる。
《畑山望》

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