【高校野球2018春】第90回選抜高校野球大会、代表校36校を予想

 シーズンオフに入っての野球ファンの楽しみは、今季を振り返るということもあるが、やはり、来たるべきシーズンへ思いを馳せることである。それは、プロ野球ファンや社会人野球ファン、大学野球ファン、そして高校野球ファンも同じではないだろうか。

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外野まで人が埋まった甲子園
  • 外野まで人が埋まった甲子園
  • 多くのファンが詰めかけたセンバツ甲子園
  • 引き分け再試合が続いた昨大会。健大高崎・福井工大福井の試合
  • 応援席にあいさつ(高松商)
  • 甲子園の外観
  • 甲子園の状況
  • 甲子園プレート
  • 高松商応援スタンド
シーズンオフに入っての野球ファンの楽しみは、今季を振り返るということもあるが、やはり、来たるべきシーズンへ思いを馳せることである。それは、プロ野球ファンや社会人野球ファン、大学野球ファン、そして高校野球ファンも同じではないだろうか。

そんな野球ファンの思いを代表してといってはおこがましいが、記念大会となる来春の第90回選抜高校野球大会の代表校を秋季大会の実績をベースに予想してみた。(手束仁)

来年は90回の記念大会ということで、通常の32代表に加えて、4校増の36代表ということになっている。その増枠は、東北、北信越、東海に各1。そして例年は中国・四国で5枠だったところを中国3、四国3となった。また、先の明治神宮大会では四国地区代表の明徳義塾が優勝したことで、四国地区にはさらに1枠が与えられ、四国からは4校が選出されることになった。


●秋季地区大会の成績から、下記の36校を予想してみた。

【北海道・東北】1+3
駒大苫小牧
聖光学院、花巻東、日大山形

【関東・東京】6
中央学院、明秀日立、東海大相模、慶應義塾、國學院栃木
日大三

【北信越】3
日本航空石川、星稜、富山商

【東海】3
静岡、東邦、三重

【近畿】6
大阪桐蔭、智弁和歌山、乙訓、近江、智弁学園、彦根東

【中国・四国】3+3+1
おかやま山陽、下関国際、瀬戸内
明徳義塾、英明、松山聖陵、高松商

【九州】4
創成館、富島、延岡学園、東筑

【21世紀枠】3
下関西、伊万里、函館工


まず、文句なしの決定となっているのは九州地区の4校で、これは優勝した創成館はじめ準優勝の冨島、そして延岡学園と東筑の地区大会4強で間違いないだろう。

また、北海道・東北も北海道大会優勝の駒大苫小牧に東北地区大会決勝進出の聖光学院と花巻東に4強の日大山形か。もうひとつの4強の能代松陽は準決勝で聖光学院に16失点というのは印象が悪く不利だろう。

東海・北信越も決勝進出の2校は確実。北信越は石川県の2校に富山県の2校が当たる準決勝となったが、いずれも石川勢が勝った。3番目の椅子は県大会優勝で日本航空石川に敗れた富山商が、星稜にコールド負けしている富山国際大附を上回るのではないか。

昨大会を沸かせた秀岳館の応援席
東海は4強すべてが各県1位校となったが、静岡、東邦に続いては東邦と大接戦を演じた三重が、わずかに中京学院大中京を上回りそうだ。

近畿地区は4強の大阪桐蔭、智弁和歌山、乙訓、近江の各府県1位校に加えてベスト8の中から奈良県1位の智弁学園と滋賀県3位ながら兵庫1位の明石商を下し、近江とも接戦をした彦根東が選出されるのではないか。この地区では兵庫県勢3校がいずれも初戦敗退したことで地区バランスがやや崩れたかなという印象だ。

それに、記念大会で甲子園のおひざ元の兵庫県からの代表校がないというのも少し寂しい。そんなところが、21世紀枠代表の選考に影響をもたらすのだろうかという推察もあったが、近畿の推薦校は最終的には滋賀県の膳所となった。

中国・四国地区だが、中国地区は決勝進出のおかやま山陽と下関国際はともに初出場となる。3番目の椅子は広島県勢同士の争いとなるが、県大会3位決定戦で尾道に勝っている瀬戸内が優位だ。準決勝も尾道はコールド負けだが、瀬戸内は優勝したおかやま山陽に一時リードするなど力を示している。四国地区は明治神宮枠が加わり4校となったので、すんなりベスト4で決まりだろう。4番目としては、2年前の準優勝校高松商が拾われ、香川県は2校となりそうだ。一方、徳島県勢からの代表選出は難しいと予想される。

応援席に挨拶(高松商)
関東・東京は例年、6番目の椅子を巡って関東地区と東京都との綱引きがあるのだが、記念大会の増枠が回ってこなかったので、今年も6番目が混戦となりそうだ。東京都大会の準優勝は佼成学園だが、決勝で1イニング8失点という結果は印象が良くない。

関東大会ベスト8の中では、地域的にも群馬県か栃木県ということになりそうだが、具体的には健大高崎と國學院栃木の争いとなる。3年連続して夏の栃木大会で作新学院に屈していた國學院栃木が、この秋、宿敵を倒して県大会を制したことが評価されれば、2000年以来18年ぶりのセンバツ出場も見えてくる。健大高崎は、この秋も機動力は健在のようだ。最終的には、3投手の継投が確立している國學院栃木が引き上げられるか。

引き分け再試合が続いた昨大会。健大高崎・福井工大福井の試合
さらに難しいのが、21世紀枠代表だ。特に、各地区からの候補校9校の顔ぶれを見て、今年は誰もがイチオシするだろうと言える学校が見当たらない。そういう意味では、例年にも増して予想が難しい。それでも、あえて3校を選定してみたい。選定の目安としては、やはり地域を代表する進学校であることが最も分かりやすいとも言えるのだが、そういう意味では下関西か。膳所や高知追手前もそれに該当するのだが、滋賀県からの3校選出や四国5校の選出は難しいだろうという地域的な要素も考えると、下関西が一番だ。

さらには、地域密着というところから由利工か函館工と伊万里になろう。困難克服という点では金津も捨てがたいが、そんな中で消去法的に選出していくと函館工と伊万里が残りそうな気がしている。とはいうものの、確たる要素はない。

いずれにしても、来月26日の発表が楽しみである。

【THE INSIDE】第90回選抜高校野球大会…代表校予想

《手束仁@CycleStyle》

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