大阪大学の出題ミス、予備校代ほか補償見込み

 平成29年度の一般入試前期日程などの理科(物理)における出題および採点ミスがあった大阪大学。同大学は1月30日までに平成30年4月からの入学者をまとめ、1月31日に詳細を取りまとめる。

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 平成29年度の一般入試前期日程などの理科(物理)における出題および採点ミスがあった大阪大学。同大学は1月30日までに平成30年4月からの入学者をまとめ、1月31日に詳細を取りまとめる。

 出題および採点の誤りがあったのは、平成29年度大阪大学一般入試(前期日程)と帰国生徒特別入試、私費外国人留学生特別入試における理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、基礎工学部(全学科)の理科(物理)試験。大学入試問題検討会や外部者から指摘があった際、当初は問題ないとしていたところ、再度の問合せを受け検討した結果、試験実施から約1年を経て出題ミスが発覚した。

 大阪大学は原因の解明と再発防止に努めるため、1月12日に「大阪大学入試に係る事案検証委員会」を設置。大阪大学理事1名、部局長2名、弁護士を含む学外者2名の計5名で構成し、年度内を目処に報告書をまとめる考え。

 大阪大学はこれまで、合格者30名に対する謝罪と入学意向をたずねる連絡を行っている。合格者は平成30年4月から大阪大学に入学できる。すでに大阪大学の第2志望学科へ入学している在学生も、4月からは第1志望学科に所属できる。大阪大学は近く、4月からの入学者数を取りまとめる予定。

 同大学は「本来大阪大学に入学していたらかからなかった費用について負担する」としており、該当の学生らに対する諸経費の調査を行っている。費用はたとえば、予備校費用や遠方への引越し代、現大学の授業料など。全額か一部かなどの負担割合などについては、調査結果をもとに取り決める予定。

 大阪大学は「本学の平成29年度一般入試にかかる一連の事案に関しては、受験生、在学生、ご家族をはじめ関係の皆様方に多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、改めて深くお詫び申し上げます」と述べている。

※編集部注:初出時、記事に誤りがありました。訂正し、お詫び申し上げます。
《佐藤亜希》

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