高校生の苦手科目、2位に「英語」留学希望者は2割以下

 マクロミルは2018年2月6日、「高校1、2年生の受験や進路に対する意識調査」の結果を公表。高校生の半数が将来グローバル人材になりたいと思いながらも、苦手科目の2位に英語がランクインし、留学希望者は2割以下と、英語学習に対する苦手意識が明らかになった。

教育・受験 高校生
高校卒業後の進路希望
  • 高校卒業後の進路希望
  • 高校卒業後に進学したい理由(進学希望者)
  • 受験で志望する学校の種類(進学希望者)
  • 進学する学校選びで重視すること(進学希望者)
  • 「センター試験」から「大学入学共通テスト」へ2020年より変更されることに賛成か、反対か
  • 将来、グローバル人材になりたいか
  • 苦手な科目
  • 進学後、海外留学をしたいか(進学希望者)
 マクロミルは2018年2月6日、「高校1、2年生の受験や進路に対する意識調査」の結果を公表。高校生の半数が将来グローバル人材になりたいと思いながらも、苦手科目の2位に英語がランクインし、留学希望者は2割以下と、英語学習に対する苦手意識が明らかになった。

 「高校1、2年生の受験や進路に対する意識調査」は、全国の高校1、2年生を対象にインターネットリサーチを実施。調査期間は2017年12月22日~26日で、男女300人から有効回答を得た。

 高校卒業後の進路については、80.0%が「進学」を希望。進学希望者に進学したい理由を尋ねると、「就職に有利そうだから」50.4%、「将来の進路の選択肢を増やせるから」50.4%、「勉強したい分野があるから」46.3%の順に多い。

 進学希望者が受験で志望する学校の種類は「4年制大学」85.8%が最多。ついで「専門学校」20.0%、「短期大学」4.6%。進学する学校選びで重視することでは、「学べる内容・分野」70.8%、「偏差値」55.0%、「学費」41.7%などが多い。

 2020年に「センター試験」から「大学入学共通テスト」へ変更されることの賛否を尋ねると、「賛成」26.3%、「反対」22.0%となり、大きな差はみられなかった。その理由について、賛成は「今までのセンター試験では、暗記力しか試されていないから」「知識だけでは社会で活躍できないと思うから」など。反対は「自己採点で大学が決めにくくなるから」「思考力などは二次試験で問えばいいから」などの意見があった。

 「どちらともいえない」は22.7%、その理由について「どういうものか実感がわかないから」などと答えている。そのほか、「センター試験自体を知らない」も29.0%を占めた。

 高校生に、将来グローバル人材になりたいかと聞くと、「なりたい」が50.0%を占めた。「グローバルな働き方としてどのようなことをしたいか」という別の質問でも、40%が「英語・外国語を使って仕事をしたい」と答えたという。

 一方で、苦手な科目では、1位「数学」49.0%に続き、「英語(外国語)」44.0%が2位にランクイン。また、進学後、海外へ「留学したい」と答えた進学希望者は17.5%にとどまり、「留学したくない」が48.3%を占めた。

 調査の結果からは、高校生の英語学習への苦手意識や、海外での体験に対する消極的な姿勢が明らかとなった。マクロミルは、2020年から小学5、6年生で教科化される英語について触れ、「英語教育の在り方の変化とともに、今後は、学生の英語学習に対する意識も変わっていくかもしれない」とコメントしている。
《黄金崎綾乃》

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