疎開保育園の実話を描く、映画「あの日のオルガン」

 戸田恵梨香と大原櫻子が、長年、山田洋次監督作品で共同脚本や助監督を務めてきた平松恵美子監督のもと映画『あの日のオルガン』でW主演。太平洋戦争下、東京大空襲の戦火を逃れた“疎開保育園”の実話を映画化する。

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戸田恵梨香&大原櫻子 (C)映画「あの日のオルガン」製作委員会
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戸田恵梨香と大原櫻子が、長年、山田洋次監督作品で共同脚本や助監督を務めてきた平松恵美子監督のもと映画『あの日のオルガン』でW主演。太平洋戦争下、東京大空襲の戦火を逃れた“疎開保育園”の実話を映画化する。

■あらすじ
太平洋戦争末期、警報が鳴っては防空壕に避難する生活が続く1944年、東京・品川の戸越保育所では、保母たちが保育所の疎開を模索していた。まだ幼い園児たちを手放す不安、迫りくる空襲から子どもたちだけでも助けたい、と意見の分かれる親たちを保母たちが必死に説得する中、埼玉に受け入れ先の寺がみつかる。

だが、荒れ寺での疎開生活をスタートした若い保母たちと幼い園児たちを待っていたのは、毎日わき出てくる問題との戦いの日々。それでも若き保母たちは子どもたちと向き合い、毎日ひたむきに励ましあいながら奮闘する。そんな彼女たちにも、やがて空襲の影が迫り…。


戦争が激化する中、幾多の困難をたくましく前向きに乗り越え、ユーモアの力を持って突き進んだ、知られざるヒロインたちの奮闘を描いた真実の物語を描く本作。保母たちのリーダー板倉楓役には、『SPEC』シリーズや『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズといったエンターテインメント作品で幅広い役柄に挑戦してきた戸田恵梨香。等身大の年齢の重ね方が同性からの人気を集める戸田さんが、満を持して戦時中を描いた作品でメインキャストに挑戦する。

また、もう1人の主人公、保母の野々宮光枝役には、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でスクリーンデビューを飾り、歌手として紅白歌合戦に出場するなど、女優として歌手としてフィールドを広げる大原櫻子。歌と演技の両方を生かせるミュージカルにも挑戦している大原さんが、天真爛漫で音楽好きな保母を演じる。

メガホンを取るのは、『ひまわりと子犬の7日間』で監督を務め、山田監督の『小さいおうち』『母と暮せば』『家族はつらいよ』などで共同脚本、助監督を務めてきた平松恵美子。このたび、3月のクランクインに向け、W主演の戸田さん、大原さん、平松監督から意気込みあふれるコメントが到着している。

園児を守り抜いた知られざる女性たちを「力強く懸命に演じたい」と戸田さん
戸田恵梨香 板倉楓役
子どもたちを必死に守り抜いた保母さんたちは、いまでは考えられないほどのプレッシャーと苦労だったに違いなく…この作品に参加することを私自身大きな責任と感じています。向き合うことが大変恐ろしくも感じますが、強く生きた女性の姿を力強く懸命に演じたいと思います。

大原櫻子 野々宮光枝役
実話をベースにした今回の題材。戦時中の話なので、その時代を勉強して撮影に臨みたいと思います。私は元々子どもが大好きで、最初お話をいただいたときは、素直に嬉しかったです。保母さんは並大抵の苦労ではできないお仕事ですが、光枝のキャラクターは楽しんで演じられると思います。

平松恵美子 監督・脚本
太平洋戦争中の学童疎開は有名だが、未就学児の集団疎開については殆ど知られていない。しかもそれを言い出し、何十人もの子どもたちと疎開を実行したのが二十歳そこそこの若い保母たちだったことは尚更だろう。幼い子どもたちの命を守るために起こしたこの行動は、彼女たちの戦争に対する精一杯の抵抗ではなかったか。隠れた英雄である保母を戸田恵梨香さん、大原櫻子さんたちと創り上げていくことは胸躍る体験となるに違いない。

『あの日のオルガン』は2019年陽春、新宿ピカデリーほか全国にて公開予定。

戸田恵梨香×大原櫻子、W主演で保母さんに!疎開保育園描く『あの日のオルガン』

《text:cinemacafe.net》

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