英国の世界大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は2018年5月9日(現地時間)、QS学生都市ランキング2018(QS Best Student Cities 2018、学生にもっとも良い都市ランキング)を発表した。1位はロンドン。日本からは、東京が2017年の7位から5位上昇し、2位に入った。 「QS学生都市ランキング」は、留学を考える生徒・学生に向け、世界各国の大学都市のさまざまな利点を比較してもらうことを目的に、QSが2014年から発表している世界的な調査。人口が25万人以上で、最新の「QS世界大学ランキング」内に2大学以上がランクインしている都市を対象に評価した。 評価基準は、「QS世界大学ランキング」に加え、「学生の多様性」や都市の安全性など暮らしやすさを測る「都市評価(生活環境)」、卒業生の就職環境を測定する「就労機会」、授業料や生活費など学生の生活費に関わる「留学費用」のほか、2017年からは世界5万人の学生を対象にした「学生による評価」を加えた計6分野。各分野ごとの指標にもとづいて都市を評価し、上位100都市を発表した。なお、分野・指標ごとの加点率は異なる。 2018年の1位は、英国・ロンドンだった。2017年首位のカナダ・モントリオールは、今回4位にランクイン。2016年まで4年連続で首位に立っていたフランス・パリは、5位に入った。3位はオーストラリア・メルボルン。 2017年に7位だった日本・東京は順位を上げ、2位へ上昇。QSは東京について、「大都市の喧騒の真ん中で学びたいなら、東京ほど大きくてにぎやかな都市はない」と評価。留学に関わる授業料や生活費などに関わる「留学費用」評価は100位中51位とふるわず、学生からの評価も17位だったものの、都市評価では2位、就労機会では1位を獲得し、高順位に結びついた。 2位の東京のほか、日本からは100位以内に「京都・大阪・神戸」が19位、「名古屋」が92位にランクインしている。ランキングの結果や各都市の評価詳細は、QSのWebサイトで確認できる。◆QS学生都市ランキング2018(学生にもっとも良い都市ランキング)1位 ロンドン(イギリス)2位 東京(日本)3位 メルボルン(オーストラリア)4位 モントリオール(カナダ)5位 パリ(フランス)6位 ミュンヘン(ドイツ)7位 ベルリン(ドイツ)8位 チューリッヒ(スイス)9位 シドニー(オーストラリア)10位 ソウル(韓国)