クリスマス商戦は玩具業界にとって最大の需要期であり、12月とそれに続く正月商戦で年間売り上げの約40%を占める。会場には、2018年のクリスマス商戦向けおもちゃ約1万点が展示され、全国から問屋、小売などの流通業者をはじめとした玩具業界関係者が来場した。
実行委員会によると、今年のおもちゃ業界で最も注目されるキーワードは「サプライズ」と「不思議&新感覚」だという。女の子向けの「サプライズトイ」では『L.O.L.サプライズ!』『パーリーポップス』『WHO are YOU?』があり、「不思議&新感覚トイ」では『エアロノヴァ』や『センサーモービル360』がある。
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また男の子向けではクリスマス商戦で最大売り上げを競う「平成ライダー20周年を飾る変身ベルト」と「復活のソイド」が、女の子向けではオリジナルのバッグが作れる『パチェリエ』や、おしゃれなチェーングッズが作れる『チェーンリングメーカーDX』などの「おしゃれなメイキングトイ」が注目だという。
最新技術を盛り込んだ「padトイ」も今年のクリスマス商戦で業界の期待は大きく、この分野には、自分をカメラで映して体を動かしながら楽しく学べる『マジックタブレット』や、顔認識機能や文字認識機能搭載の『マジカル・ミーパッド』などがある。知育玩具では「プログラミング&STEM」が数年来のトレンドになっている。
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そのほか「家族や友だちと盛り上がるのに最適なゲーム」や、60周年を迎えて最新型になった野球盤に代表される「進化した定番玩具」も注目だという。
実行委員会調べによると、2017年の親から子どもへのクリスマスプレゼントの平均予算は6971円だった。対前年比は2016年以来、上昇傾向にある。価格帯のボリュームゾーンは5000~5999円が最も多く41.6%、次いで3000~3999円。前年と比べると1000~3999の低価格帯と、2万円以上の高価格帯がそれぞれ微増している。人気アイテム男子TOP3は1位がゲームソフトで15.0%、以下車玩具、知育玩具。女子TOP3は1位がぬいぐるみ・人形・フィギュアで17.5%、以下知育玩具、絵本・本・図鑑となっている。