河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2018年10月11日、2019年度入試情報に入試動向分析として「2019年度入試の概要」を掲載した。2019年度入試を展望するうえで、入試を取り巻く環境や注目される入試変更点、大学の動きをまとめている。 2019年度入試の概要は、「2019年度入試の受験環境」「国公立大入試のおもなポイント」「私立大入試のおもなポイント」から構成。河合塾は「2019年度入試の受験環境」にて、2019年度の大学志願者数は2018年度と大きく変わらないと予測している。2019年春の18歳人口は2018年春より約5,000人減少と減少幅はわずかな一方で、現役生の大学志願率は上昇傾向。加えて、2018年度入試が私立大学を中心に厳しかったことから、既卒生の増加が見込まれると解説している。 2019年度の大学・学部新設の動きに関して、国公立大学における学部新設・再編の動きは比較的落ち着いていると分析。ただし、理工系学部を中心に、複数学科を少数の学科に再編、または1学科に統合してコース制やプログラム制を導入するなどの動きが見られるという。 私立大学では大学新設の動きが活発であり、その中には2019年度より創設される専門職大学が含まれる。専門職大学は審査の過程で開学を延期する大学が相次ぎ、2019年度は2大学(2018年9月現在)が設置予定。また、私立大学の公立大学化の動きとして、千歳科学技術大学を紹介している。2019年度入試では私立大学として実施されるため、ほかの国公立大学との併願も可能。また、学費は国立大学と同程度まで下がるので、志願者の増加が見込まれるという。 そのほか、英検やTOEICなどの民間の英語資格・検定試験を大学入試に利用する動きも拡大。河合塾調査による利用大学数の推移や試験における利用方法のデータを用いて、活用の動きや要求されるレベルなどを解説している。 「国公立大入試のおもなポイント」「私立大入試のおもなポイント」では、第2回全統マーク模試にみる志望動向を掲載。国公立大学入試のメーンとなる前期日程の志望者は前年比99%と前年並み、後期日程は募集人員縮小の影響から96%と減少している。私立大学全体の志望者は前年比98%とやや減少となった。大学グループ別では、旧帝大を中心とした難関10大学が堅実な人気を示した一方で、「早慶上理」「MARCH」「関関同立」といった難関大グループで志望者の減少が目立つという。 これらの詳しい情報は、Kei-Netの2019年度入試情報から閲覧可能。そのほかにも、入試難易予想ランキング表や新設大学・増設学部・学科一覧、入試変更点一覧などが公開されている。
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