【高校受験2019】千葉県公立前期<数学>講評…基本問題多く解きやすい

 平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月12日(火)、全日制課程127校204学科で実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。

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【高校受験2019】千葉県公立前期<数学>講評…基本問題多く解きやすい
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 平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月12日(火)、全日制課程127校204学科で実施された。予定人員2万2,026人に対し3万7,687人が志願していたところ、2月12日の欠席者は127人。受検者数は3万7,560人で、受検倍率は1.71倍だった。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<数学>講評(京葉学院 提供)



 例年大問5題で構成され、大問1は計算問題、大問2は独立小問集、大問3~5では「平面図形」と「関数」に加え、規則性を中心とする「融合問題」の3題が出題されますが、今年は規則性を中心とする「融合問題」の出題が無く、かわりに「空間図形」の大問が出題されました。この大問では、2020年度開始の大学入試改革を見据えたものと思われる「解答の理由」を記述させる問題が出題されました。作図、図形の証明(穴埋め+記述)、確率、関数は毎年出題されています。また、ここ数年は資料の活用が頻繁に出題されていて、今年も出題されました。全体的には今年も昨年同様に手間のかかる問題が少なく、解きやすいものでした。

1.計算問題



 基本的な計算が6問出題されました。例年通り、短時間で確実に正解することが求められる問題です。

2.独立小問集



 昨年同様、小問5つの出題でした。(1)は資料の活用、(2)は反比例、(3)は方程式の利用、(4)は確率、(5)は作図の問題でした。どれも素直な問題なので、落ち着いてミスなく得点できたかどうかが重要でした。特に(5)の作図は昨年に続き千葉県の入試問題としては珍しく取り組みやすい問題だったので、作図だからと飛ばすことなく解答したいものでした。

3.関数



 放物線上に点が与えられ、平面図形の知識を活用しながら解く典型的な問題で、最初の2問は確実に得点したい問題です。3問目は等積変形の知識を利用すると手間が減りますが、具体的な面積から座標を考えても解答できるものでした。

4.平面図形



 特別な四角形の性質を利用する問題でした。(1)の証明は、誘導が分かりやすく、記述部分の直前の平行線と対頂角、仮定からわかる平行線で同じ大きさの角が分かり易いので例年に比べ取り組みやすいものでした。(2)は補助線の引きかたが難しかったかもしれません。

5.空間図形



 円錐や円柱、球を使って容器やおもりを考え、条件に合わせて解き進める問題でした。(1)は円すいと球のみを考えれば済む問題なので確実に得点したい問題でした。(2)で求められた「解答の理由」を記述する指示にとまどった受検生は多かったと思われます。(3)は丁寧に水の量を考えれば解けるものなので、高得点を目指す受検生は完答したい問題でした。

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 このレポートは2019年2月12日(火)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院
《編集部》

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