【高校受験2019】千葉県公立前期<理科>講評…基本的な問題が多く解きやすい

 平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月12日(火)、全日制課程127校204学科で実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。

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【高校受験2019】千葉県公立前期<理科>講評…基本的な問題が多く解きやすい
  • 【高校受験2019】千葉県公立前期<理科>講評…基本的な問題が多く解きやすい
 平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月12日(火)、全日制課程127校204学科で実施された。予定人員2万2,026人に対し3万7,687人が志願していたところ、2月12日の欠席者は127人。受検者数は3万7,560人で、受検倍率は1.71倍だった。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<理科>講評(京葉学院 提供)



 昨年の前期と同様、大問で9題出題されました。大問1が小問集合で、大問2~大問9は、物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。思考力を問われる小問や多少難度の高い計算問題も出題されていますが、全体的には基本的な内容が多く、解きやすい問題でした

1.小問集合



 物理、化学、生物、地学の各分野から1問ずつ出題されました。いずれも基本的な内容の問題で、全問正解が望まれます。

2.大気中の水蒸気の変化(地学)



 「雲が発生するしくみ」に関する問題でした。教科書の内容を理解し、問題をよく読みとることで十分解答できる基本的な内容でした。

3.電流(物理)



 「電流と回路」に関する問題でした。(3)は、教科書の理解と基本的な計算をもとにした内容でしたが、実験結果から回路を考えなければならず、思考力が必要な問題でした。

4.酸・アルカリとイオン(化学)



 「中和」に関する問題でした。各小問とも基本的な内容で、教科書を学習していれば十分対応できます。

5.植物のはたらき(生物)



 「光合成と呼吸、蒸散」に関する問題でした。教科書の学習で対応できる問題で、難度の高いものではありませんでした。

6.力のはたらき(物理)



 「力の大きさとばねののび」と「力のつり合い・浮力」に関する問題でした。(2)(b)の水面からの深さによってばねののびが変わらない理由を記述する問題は、物体にはたらく力の関係や語句の意味を正確に理解していないと解答しにくい問題でした。

7.化学変化と物質の質量(化学)



 「質量保存の法則」に関する問題でした。(2)丸1のグラフ作成の問題は、グラフの傾きが変化する点の数値が表に示されていないため、やや難度の高い問題でした。また、(2)丸2の未反応の炭酸水素ナトリウムの質量を求める問題は、丸1のグラフをもとに計算するため、正解できなかった受験生も多いのではないかと思われます。

8.遺伝(生物)



 「遺伝の規則性」に関する問題でした。教科書の学習で対応できる問題で、(2)丸2の生殖細胞についての記述問題も、難度の高いものではありませんでした。

9.天体(地学)



 「金星」に関する問題でした。(4)はやや難度の高い内容でしたが、会話文にそって考え、計算することで、正しい選択肢を選ぶことができる問題でした。

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 このレポートは2019年2月12日(火)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院
《編集部》

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