【大学受験2019】同志社大、日本史と政治・経済の計2問を全員正解に

 同志社大学は2019年2月14日、2月5日に実施した2019年度一般選抜入学試験における出題内容および対応について、一部正答を導き出せない可能性がある出題内容であったとし、該当する問題については全員正解とする措置をとったことを発表した。合否判定に影響はないという。

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2019年度一般選抜入学試験における出題内容および対応について
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 同志社大学は2019年2月14日、2月5日に実施した2019年度一般選抜入学試験における出題内容および対応について、一部正答を導き出せない可能性がある出題内容であったとし、該当する問題については全員正解とする措置をとったことを発表した。合否判定に影響はないという。

 対象入試は、2019年2月5日に行われた同志社大学一般選抜入学試験の全学部日程(文系)。対象学部は、神学部、文学部、社会学部、法学部、経済学部、商学部、政策学部、文化情報学部、スポーツ健康科学部、心理学部、グローバル・コミュニケーション学部、グローバル地域文化学部の12学部。該当教科・科目は、3時間目に行われた「地理歴史または公民または数学」における「日本史」および「政治・経済」。3時間目の受験者合計1万30人のうち「日本史」受験者は3,596人、「政治・経済」受験者は728人だった。

 日本史では、ある事象を説明する文章の空欄に入る将軍の名前を4つある選択肢から選ぶ問題で、「足利義満」を解答としていた。該当する事象に関して、高校などで用いられる用語集では「将軍義満」と書かれており、またそのほかの選択肢と比較しても「足利義満」を選択できると考えるが、該当する事象が起こった時点では将軍ではなかったため、正答を導き出せなかった受験生がいた可能性は否定できないとし、全員正解(150点満点中2点を加点)とする措置をとった。

 政治・経済では、「日銀短観」の正式名称を漢字10字で記入する問題で、「企業短期経済観測調査」(10文字)を解答としていた。高校などで用いられる用語集や辞典では、日銀短観の正式名称として「企業短期経済観測調査」と記載されているが、日本銀行が発表している資料では「全国企業短期経済観測調査」(12文字)となっているため、正答を導き出せない受験生が発生した可能性は否定できないとし、全員正解(150点満点中3点を加点)とする措置をとった。

 同志社大学は、いずれも合否判定に影響はないとし、実施した措置により日本史および政治・経済の受験生の得点および平均点が変化するが、選択科目については標準偏差に基づき科目間の得点調整を行うため、実施した措置ならびに受験科目による有利・不利は生じないとしている。合格者発表は2月15日より順次行われる。
《桑田あや》

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