リザプロは2025年2月24日、大学受験の推薦入試情報に特化したメディア「未来図」を正式にリリースした。教育現場や受験業界に精通した西岡壱誠氏と伊藤滉一郎氏を共同編集長として迎え入れ、推薦入試の最新動向や対策情報を網羅することで、受験生・保護者・教育関係者が抱える課題を解決することを目指す。
「未来図」は、推薦入試に関する情報をワンストップで提供するメディア。一般的な受験情報サイトが「大学別の入試概要」や「対策ノウハウの断片的な紹介」にとどまりがちなのに対し、「未来図」ではデータ分析から実際の受験生の声まで統合し、ユーザーにとって実践的なコンテンツを展開することを目的としている。
同メディアの特長として、独自の分析・比較記事があげられる。各大学の推薦入試制度の違いや特徴を独自調査し、既存の教育メディアにはない横断的な比較情報を提供する。他媒体では個々の大学の情報は得られても、全体像の比較や傾向分析は不足しがちである。「未来図」では「首都圏と地方での推薦枠の違い」「難関大学における一般入試枠との比率変化」など、受験生が志望校選びや併願戦略を考えるうえで役立つ視点を豊富な図表とともに解説する。
さらに、受験生・合格者のリアルな声を紹介する。実際に推薦入試を経験した先輩たちの体験談や、指導に携わる教育者へのインタビュー記事を掲載することで、受験生が直面する不安や疑問に寄り添う。たとえば、早稲田大学に推薦合格した学生からは「合格後、正直英語だけは勉強しとけば良かった」という声が寄せられており、推薦で合格が決まったあとも大学入学に向け基礎学習を継続する大切さを痛感したとのことだ。また、「クラスの友人に推薦合格を打ち明けづらかった」という繊細なエピソードや、「面接で何を聞かれるかわからず不安だった」という声など、推薦入試特有の悩みにフォーカスした記事で不安解消につなげる。
「未来図」は最新動向データの提供も行う。資料や独自のデータをもとに推薦入試の市場トレンドを分析し、入学者割合の推移や競争倍率の変化などをわかりやすく解説する。たとえば、一般入試以外の入試形態はこの20年間で20%近く上昇している。「未来図」ではこのような「推薦で大学に入りやすくなっている」といった最新データも積極的に取り上げ、受験戦略に生かせる形で届ける。
共同編集長の西岡壱誠氏は、「未来図は、受験業界のゲームを変える取組みになると思っています。一般入試に比べて、選抜入試における受験情報の発信は、あまりにも少ないです。志望理由書の書き方の情報も、大学の情報も全然広まっていない。そこに一石を投じ、受験全体を一歩上のステージに進められるような取組みになっていくと思います」と述べている。
また、共同編集長の伊藤滉一郎氏は、「受験は今転換期を迎えており『大推薦時代』に突入しようとしています。『一般入試しか勝たん!』という声も根強いですが、あえてそんな時代に推薦入試の魅力を伝えるため参画させていただきました」と語る。
今後の展望として、政府の大学入試改革や新学習指導要領の施行により、高校での探究活動や主体的な学びが重視され、大学側も学力試験だけでなく多面的な評価を取り入れる動きが加速している。数年後には「入学者の大半が推薦組」という大学も珍しくなくなる可能性があり、「女子枠」や「探究型入試」「高大接続型入試」など、特色ある推薦形式が次々と登場中である。これらは受験生に新たなチャンスを提供する一方、情報不足で対応が難しい側面もある。「未来図」はこうした最新動向を常にウォッチし、時代に即した受験戦略や学習法をメディア記事として提供していく。
リザプロの孫辰洋代表は、「推薦入試に特化したメディア『未来図』を皆さまにお届けできることを、大変嬉しく思います。特に、西岡壱誠さんと伊藤滉一郎さんという受験業界に関する経験豊かな編集長を迎えられたことは、私たちにとって大きな喜びです。リザプロとお二方の、知識と情熱が融合することで、受験生・保護者・教育関係者の皆さまに、より実践的かつ温かみのある情報を提供できると確信しております」と述べている。