【高校受験2019】千葉県公立入試後期2/28<国語>講評…記述問題難度高いが、前年度より易化

 平成31年2月28日(木)、平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「後期選抜」が実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2019】千葉県公立入試後期2/28<国語>講評…記述問題難度高いが、前年度より易化
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 平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「後期選抜」が平成31年2月28日(木)に実施された。全日制課程は募集人員11,360人に対し15,405人が志願し、志願確定倍率は1.36倍だった。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、後期選抜学力検査の「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<国語>講評(京葉学院 提供)



 大問構成や大問毎の配点は例年通りでした。読解問題での記述問題は3問で、合計字数は48字(以内)と、例年よりも少なくなりました。これらの記述問題は、本文の語句をそのまま用いることができないものが多かったため、受検生は苦労したことと思われます。また文章を読んだ後、友だちと意見交換する形式の問題も出題されたことも例年と異なるところです。聞き取り問題は全て選択問題で、作文も書きやすいものだったと思われます。書きにくい記述問題があったものの、全県平均点が55.7点と一昨年度よりも10点以上低かった前年度よりも、平均点は上がるものと思われます。

1.放送聞き取り


 総合的な学習の時間に、地域の特産野菜である小松菜について取材しその魅力について話し合っている場面を聞いて、設問に答えるものでした。放送内容が話される前に問題用紙を開き、選択肢を見ながら放送を聞き、設問は放送されるという型式が4年間続いています。設問は、発言の効果に関するもの、発言の意図を問うもの、話し合いの結論に関するもの、今後の活動に関するもの、がそれぞれ1問ずつ、計4問出題され、4問とも選択問題でした。取材メモを見ながら放送を聞き解答することが出来たため、難度はさほど高くなかったものと思われます。大問の配点は例年通り12点でした。

2.漢字の読み


 例年通り、中学校配当漢字の読みが4問出題されました。「就」は小学校で学習する漢字ですが、「就く(つ・く)」の読み方は中学校で学習します。また「遡(る)」はやや難しかったと思われますが、これはH22年に追加された常用漢字でした。例年漢字の書き問題に四字熟語が出題されますが、前年度に続いて読み問題に「粉骨砕身」が出題されました。また配点は各2点、合計8点と例年通りでした。

3.漢字の書き


 例年通り、小学校配当漢字の書きが5問出題されました。「謝る」「操縦」など平易なものが出題されましたが、「厚い」は同訓異字の「熱い」「暑い」との書き分けが求められました。毎年三字または四字熟語が出題されますが、今年度は「親孝行」が出題されました。また配点は各2点、合計10点と例年通りでした。

4.文学的文章の読解


 将軍から扇に日輪(太陽)の絵を描くように命じられた10歳の主人公について書かれた文章を読んで設問に答えるものでした。H26年度に歴史小説(場面が江戸時代など現代でない小説)が出題さましたが、それ以来5年ぶりの歴史小説が出題されました。もっともH26年度前期入試にも歴史小説が出題されており、今年度前期入試にも歴史小説が出題されたことから、今年度後期入試にも歴史小説が出題されるかもしれないと予想した受検生もいるかもしれません。設問形式別に見ていくと、選択問題が4問、抜き出し問題が2問、記述問題が1問でした。選択問題や抜き出し問題の難度は高くありませんが、記述問題は本文の語句を使用するのではなく自分の言葉で書くことが求められるものであったため、多くの受検生は苦労したものと思われます。大問の配点は例年通り24点でした。

5.説明的文章の読解


 「子どもの頃の読書がその人をつくる」という趣旨の文章を読んで設問に答えるものでした。例年現代文読解の大問から文法問題が1問出題されますが、今年度は説明的文章の読解の中で、助詞「の」の識別問題と係り受けの問題の2問が出題されました。読解問題は、選択問題が4問、抜き出し問題、記述問題がそれぞれ1問でした。文章は子どもの頃の読書と大人の読書との違いを説明しながら、子どもの頃の読書について説明するものでした。3問出題された選択問題の難度はさほど高くはありませんでしたが、「大人の読書」について否定的に捉えてしまうと誤ってしまう選択問題もあり、本文全体として筆者がどのようなことを伝えようとしているかをつかむことによって正解肢を得ることが出来ました。記述問題は、本文の語句をほぼそのまま使用して解答を作成できるものであったため、使用する部分を発見できれば解答を作成することさほどの苦労はなかったものと思われます。大問の配点は例年通り24点でした。

6.古典の読解


 「『一休和尚』の子ども時代のエピソード」が書かれた古文を読んで設問に答えるものでした。設問は、現代仮名遣いに直す問題1問、選択問題2問に加えて、「この文章を読んで友だちと意見交換する」形式で、抜き出し問題が2問、記述問題が1問出題されました。現代仮名遣いに直す問題は平易であり、また抜き出し問題と選択問題も本文内容がおおよそつかめていれば解答できるものでした。記述問題は本文の内容から自分の言葉で解答を作成するというもので、難度は相当高いと思われます。大問の配点は例年通り12点でした。

7.条件作文


 「転石苔を生ぜず」ということわざには、本来の意味に加えて違う意味でも使われてるようになっている、ということについて、「本来の意味」「違う意味」のどちらかを選び、はじめに「苔が生える」ことがどのようなことを意味しているかを書き、次に選んだ意味に関わる自分の体験や見聞を7行以内(1行は20字)で書く、というものでした。書くべきことが明らかになっていることから、比較的書きやすい作文だったものと思われます。配点は例年通り10点ですが、採点基準の細部については各学校で定めることになっています。

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 このレポートは平成31年2月28日(木)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院
《編集部》

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