＜数学＞講評（京葉学院 提供）
例年大問5題で構成され、大問1は計算問題、大問2は独立小問集、大問3～5では「関数」と「平面図形」に加え、規則性を中心とする「融合問題」の3題が出題されます。今年もその出題構成に変更はありませんでした。今年も昨年に続き、例年と比べて手間のかかる問題が少なく解きやすいものでした。作図、図形の証明(穴埋め＋記述)、確率、関数は毎年出題されています。また、ここ数年は資料の活用が頻繁に出題されています。今年は前期、後期とも出題されました。
1．計算問題
基本的な計算が6問出題されました。例年通り、短時間で確実に正解することが求められる問題です。
2．独立小問集
昨年同様、小問5つの出題でした。（1）は資料の活用、（2）は空間図形、（3）は平面図形、（4）は確率、（5）は作図の問題でした。どれも素直な問題なので、落ち着いてミスなく得点できたかどうかが重要でした。特に（5）の作図は、昨年と同様に千葉県の入試問題としては珍しく取り組みやすい問題でした。
3．関数
放物線と直線、正方形が与えられた問題でしたが、最初の2問は放物線と直線だけで考えられる基本的な問題です。3問目は2問目の誘導を利用すると少し楽になる問題でした。ただ、2問目の誘導を利用しなくてもそれほど大きなタイムロスにはならなかったと思われます。落ち着いてしっかり得点したい大問でした。
4．平面図形
円の性質、三角形の相似を利用する問題でした。（1）の証明は、例年易しめの後期よりもさらに単純な易しい問題でした。記述が少なすぎて逆にとまどった受験者がいたかもしれません。（2）は面積比の問題でしたが、具体的な長さが与えられていないので解きにくかったかもしれません。比の数値をそのまま使うか、適当に長さを決めてしまえたかどうかがポイントになったと思われます。
5．融合問題（数の規則性・文字式の利用）
自然数を規則にしたがってカードに記入していくことについて考える問題でした。（1）と（2）は規則にしたがって素直に考えれば解ける問題でした。（3）は 1 で一番規則に気付き易いところを答えさせているので、2 以降の問題で利用できれば楽になるものでした。
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このレポートは平成31年2月28日（木）に速報として京葉学院により作成されたもの。
協力：京葉学院
