【高校受験2019】北海道公立高入試<社会>講評…昨年よりやや易

 平成31年3月5日(火)、平成31年度(2019年度)北海道立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムは、練成会の協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2019】北海道公立高入試<社会>講評…昨年よりやや易
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 平成31年3月5日(火)、平成31年度(2019年度)北海道立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムは、練成会の協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<社会>講評(練成会 提供)



 昨年同様、大問4題(小問集合・地理・歴史・公民各1題)が出題された。小問数は昨年と同じ41問。3分野間の配点は地理、歴史、公民とも各20点ずつになっている。

 大問1の小問集合問題は、各分野の基本事項を問う問題。問1北緯60度、東経100度の地点が含まれる国の首都名を書く問題、略地図の緯線の中から、最も長いもの、短いものを選ぶ問題が出題された。地図の特性を理解しているかどうかが問われた。完全解答は昨年と同じ6問出題された。

 大問2は、室町時代から現代までの文化、産業、外交を中心とする問題。問2石見銀山のあった位置を地図中から選び、都道府県名を書く問題、問5冷戦にかかわるできごと5つを年代の古い順に並べる問題が出題された。正答率が低くなる年代の並べ替え問題の中でも、現代に近い最近のできごとほど、得点差がつきやすい傾向がある。

 大問3は公民の問題。問4地図中の位置から、国後島と色丹島を書く問題が出題されており、北方領土に関する問題は8年連続での出題となった。問1衆議院において内閣の不信任決議が可決された場合、総辞職しないときは、何をしなければならないかを説明する問題は、設問中に「期限にふれて」とあるため、比較的答えやすい問題となった。

 大問4は、略地図とグラフ、表を用いた地理の問題の難度が高かった。A問2ダイヤモンド、コバルト、金の生産グラフに当てはまる国を地図中から選ぶ問題、問3一人当たりの国民総所得、穀物自給率、輸出総額のグラフの国の組み合わせとして正しいものを選ぶ問題は、国の特色やデータを覚えていないと答えられない難しい問題。

 大問1の小問集合問題は基本事項が多く、教科書レベルの知識を整理して覚えておく必要がある。大問2から4は、難度の高い問題もあり、大問1も含めて、完全解答が多く出題されることから、単に用語を暗記するだけでなく、できごとの時代背景や統計資料の項目から時代名、国、都道府県名を判断できる力をつけることが大切。特に地理は、教科書だけでなく地図帳や参考書も活用して、国や都道府県の特色やデータを覚えることも必要。また、覚えている知識を使って、できごとの内容や原因、理由などを正確に表現する勉強も不可欠である。
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 このレポートは平成31年3月5日(火)に速報として練成会により作成されたもの。

協力:練成会
《編集部》

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