【高校受験2019】北海道公立高入試<国語>講評…記述問題の字数はやや少なく

 平成31年3月5日(火)、平成31年度(2019年度)北海道立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムは、練成会の協力を得て、学力検査「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2019】北海道公立高入試<国語>講評…記述問題の字数はやや少なく
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 平成31年3月5日(火)、平成31年度(2019年度)北海道立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムは、練成会の協力を得て、学力検査「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<国語>講評(練成会 提供)



 大問四題という出題形式は例年どおりだが、記述問題の字数はやや少なくなった。その分、設問の意図に沿った表現が求められている。そのため、表現の吟味が今まで以上に要求されている。その結果、標準問題、裁量問題ともに昨年と同程度と予想される。以下が出題の特徴。

 大問一は、漢字の読み書きや敬語の用法や読点の打つ位置などの知識および説明的文章の読解という基本的な問題での構成。

 大問二は、誤字訂正、主語と述語の関係・呼応の副詞に対する言葉など語句事項の幅広い知識が問われている。問三(2)の条件作文は、与えられている棒グラフと円グラフを細かく分析し、そこから導かれる内容を、条件に沿って表現するという良問。

 大問三は、人物とのやりとり、人物の動作から読みとれる人物の心情やその理由を表現する問題。問一は人物の直接心情を三つ書き抜く問題。問四は情景描写から人物の心情の変化を読みとる良問といえる。

 大問四は問一の語句の用法は辞書に関するもので、(古文以外でも)辞書に関する問題は毎年のようにだされるようになった。動作の主体や古文内容の細かな理解を重視した良問といえる。

 学校裁量問題(大問三)の記述問題での配点は、昨年と同じ11点から9点と低くなった分、内容を吟味して表現する問題となっている。特に、問四は十五字程度二つと字数が短くなっているが、かえって内容を的確に要約する力が今まで以上に求められている。そのため、大きな得点差になると考えられる。

 記述問題の配点については、標準問題の読解で総配点 60点中17点、標準との共通問題部分も含めた裁量問題の読解で総配点 60点中26点と、裁量問題で若干配点が下がったが、表現力が重視される傾向は続き、問題も多様化している。豊かな語彙のもと、使用すべき表現の取捨選択や柔軟で論理的な思考が求められた出題といえる。
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 このレポートは平成31年3月5日(火)に速報として練成会により作成されたもの。

協力:練成会
《編集部》

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