大阪府、タワーなど危険な「組体操」禁止

 大阪府は2019年6月11日、運動会の組体操について府立学校の校長・准校長に通知した。タワーやピラミッドなど両足が地面に接地していない児童生徒の上に乗る技は危険性があることから原則禁止とする。

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 大阪府は2019年6月11日、運動会の組体操について府立学校の校長・准校長に通知した。タワーやピラミッドなど両足が地面に接地していない児童生徒の上に乗る技は危険性があることから原則禁止とする。

 運動会・体育大会での組体操による事故の防止について、大阪府は2016年3月25日に府立学校へ通知を出した。それを受け、学校では事故防止の対策を講じている。しかし、組体操による負傷者数は、大阪府立学校で2018年度に383件発生しており、いまだに事故が後を絶たない。

 児童生徒の安全を確保する観点から、タワーやピラミッドなど両足が地面に接地していない児童生徒の上に乗る技は、高所からの落下や児童生徒の上からのしかかる重量などによって重大事故に至る危険性があることから、原則禁止とする。

 通知には参考資料として、日本スポーツ振興センターによる「体育的行事における事故防止事例集」をもとに、組体操のピラミッドとタワーの安全に配慮した実施例を示した。また、教育委員会に対しては、組体操の実施の有無も含め、内容の再検討を学校に指導するよう依頼した。
《工藤めぐみ》

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