医学部受験の面接講座!その3~周到な準備と練習の必要性~

 この記事では「医学部受験の面接講座!」と題して、進学塾ビッグバン小論文・面接科による、KADOKAWA発行の「世界一わかりやすい 医学部小論文・面接の特別講座」より、医学部を目指す高校生・受験生に役立つ情報を紹介する。

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KADOKAWA「世界一わかりやすい 医学部小論文・面接の特別講座」
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 この記事では「医学部受験の面接講座!」と題して、進学塾ビッグバン小論文・面接科による、KADOKAWA発行の「世界一わかりやすい 医学部小論文・面接の特別講座」より、医学部を目指す高校生・受験生に役立つ情報を紹介する。

周到な準備と練習の必要性



 「その2」では礼儀と謙虚さの重要性について説明をしました。まずは内容よりも印象をよくすることが必要なのですが、話す内容はどうでもいいのかと言えば決してそうではありません。話す内容も当然一定レベル以上に達していなければ合格点はつかないと思ってください。

 ここで肝に銘じて欲しいことがあります。

 面接試験も試験である以上、周到な準備と練習が必要である

 面接試験なんて適当に答えておけば大丈夫などと勘違いしている人に限って失敗します。主要科目については年間で何千時間も準備と練習をします。面接試験も同じです。

 次の受験生の回答に対して、面接官はどのように感じると思いますか。

面接官「あなたの長所は何ですか。」
受験生「長所ですか...。(しばらく沈黙)...集中力があることだと思います。」

 面接官は心の中で、「この程度の質問にも即答できないのか。まったく準備せずにこの面接試験に臨んでいるのか。こいつはなめているな」と思っているでしょう。長所や短所などはどこの大学の面接試験でも聞かれる基本的な質問であり、それすら答えるのに時間がかかるのは明らかに準備不足です。こういう姿勢は面接官に対しても失礼なのです。

 ではもう1つ例を挙げましょう。これもほとんどの大学でされる質問です。

「あなたはどうして医師になりたいのですか。」
「父(母)が医師なので私も父(母)のような医師になりたいと思ったからです。」
「ではお父さん(お母さん)が医師でなければ、あなたは医師になりたいとは思わなかったの。」
「...」
「ああ、あなたもそっち系なのね。」
「...」

 父親や母親が医師である場合、ほとんどの受験生は「父(母)のようになりたいから」と答えるでしょう。しかし、最近ではこういう回答だけでは不十分だということは常識です。時には面接官にこのように冷たく返されたりすることもあります。準備不足だと判断されても文句は言えません。

 「なぜ医師になりたいのか」という質問に対しては、「個人的な事情」と「社会的な背景」という二つの要素を組み合わせて答えることをお勧めします。

 「個人的な事情」とは、身内に医師がいる、自分が以前大きな病気にかかった(大けがをした)、医療に関する本を読んだ(映画やドラマ、漫画を見た)、親しい人が亡くなった(現在闘病中である)、などです。「社会的な背景」とは、地域間の医師の偏在、救急患者のいわゆるたらい回しの多発、自殺者の多さ、などです。

 これら2つをうまく組み合わせると、多くの人が納得してくれる医学部志望理由を答えることができます。

回答例1



 「内科の開業医である父が地域の患者さんに信頼されている姿を子どもの頃から見てきたため、医師という職業に憧れを持っていました。そして高校1年生の冬に、日本には医師の少ない地域やいない地域があるということをニュースで知り、私が医師になってそのような地域の患者さんを救うことで自分の夢を叶えたいと思い医学部を志望しました。」

回答例2



 「私は子どもの頃に『Dr.コトー診療所』という漫画を読み、医師になりたいと漠然と思うようになりました。そして高校一年生の夏休みに学校から参加した医療体験研修で、医師という職業の責任の重さとやりがいの大きさを知ることができました。そこで私も医師になろうと決めました。」

 個人的な事情だけではなく、社会的な背景だけでもない志望理由を述べることで、面接官は納得してくれます。

 次の質問もよく聞かれるものです。

「あなたの特技は何ですか。」
「サッカーです。」
「あなたが特技であるサッカーから学んだことは何ですか。」
「...」

 多くの受験生はここで沈黙してしまいます。沈黙せずに答えた場合は次のような質問が続きます。

「では、そのあなたが学んだものを、医師になったときにどう活かしていけると思いますか。」
「...」

 この「特技は何か」→「特技から学んだものは何か」→「その学んだものを、医師になったときにどう活かしていけると思うか」という流れは一連のものであって、面接試験を受ける前には必ず準備をしておかなければいけません

 ここではどのような質問について準備をしておけばいいのかについての概要を述べたいと思います。

 現在各大学で行われている面接試験の多くは個人面接なので、ここでは個人面接のための準備について説明します。

 面接試験で聞かれる内容には次の3種類があります。

 基本的な質問項目

 特殊な質問項目

 その場で考えさせる質問項目

 それぞれについては次のとおりです。

「基本的な質問項目」



 本学志望理由、医学部志望理由、高校生活(調査書の内容、部活動、委員会、ボランティア活動、一番の思い出など)、趣味、特技、長所と短所、尊敬する人物、座右の銘、自己PR、入学後の抱負、など誰でも聞かれる可能性が高く、また誰が答えてもそれほど違いのないもの

「特殊な質問項目」



 経歴、卒業後の展望、併願校などのそれぞれの受験生によって回答が異なるもの

 欠席日数の多さなどは調査書の内容ですので、こちらに含まれます。

「その場で考えさせる質問項目」



 「医学は英語と数学のどちらに近いと思うか。」のように正解がなく、その場で考えなければならないもの

 準備をしておかなければならないのは「基本的な質問項目」と「特殊な質問項目」です。特に「基本的な質問項目」に即答できなければ面接試験に臨む姿勢自体を疑われ、致命的な評価を受ける可能性があります。

 「特殊な質問項目」は、受験生一人ではなかなか対策を立てにくいかもしれません。

 「その場で考えさせる質問項目」については、普段から新聞や本を読むとともに、しっかり小論文の勉強をしておけば大抵のものには答えられるはずです。

<協力:KADOKAWA>

世界一わかりやすい 医学部小論文・面接の特別講座

発行:KADOKAWA

<著者プロフィール:進学塾ビッグバン小論文・面接科>
 進学塾ビッグバンは開学17年目を迎える医系専門予備校。日曜日を除く9時から22時までの完全拘束学習体制を整える。生徒一人ひとりの学習状況を把握し、学習面・生活面・精神面のすべてを徹底的にフォロー。小論文面接科は様々な情報源と蓄積された膨大な経験から必要な知識のほか「医師を志す者はどういう人間でなければならないか」を考えさせる授業を展開。出願書類の作成指導も担当する医学部受験指導のエキスパート集団である。


《編集部》

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