全国の大学の口コミ・評判情報を発信するサイト「大学スクールナビ」は、「大学を中退した理由・原因」についての調査結果を発表した。1位は「大学に通う意味が見いだせなくなった」、2位は「健康上の理由」となった。 調査は2018年~2019年、大学を中退した人を対象に、中退した理由や原因を聞いた。サンプル数は98件。もっとも多かったのは「大学に通う意味が見いだせなくなった」が22%。授業にギャップを感じた結果、大学に通う意味が見いだせなかったり、自分が学びたい内容が実際にはなかった、一緒に授業を受ける学生のモチベーションが低かったなどの理由をあげている。 2位は「健康上の理由で」が20%。部活動をするために入学したが怪我でできなくなってしまったり、学習や住環境などの変化に適応できず、精神疾患を発症してしまうケースもあった。3位は「ほかにしたいことが見つかった」が19%。留学、起業、アルバイトが合ってそのまま就職したくなったなど、理由はさまざまだった。 そのほか、4位は「単位が取れなかった」12%、5位「人間関係(学生・教師)が合わなかった」11%、「経済的な事情によって」8%となっている。 調査によって、大学を中退した多くの人に共通していたのが「期待していた授業や人間関係などが実際と異なっていた」という意見。理想と現実のギャップに、健康を害したり、単位が取れなかった、ほかにやりたいことを見つけたりするなど直接的な理由につながっていく傾向がみられたという。